来年も開催します

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先日の第2回「泰三の会」は無事終了いたしましたし、また新たなお客様とのお出会いがありました。
すでに銀座に店が無くても私どもにキモノのことで面倒を見て欲しいとおいでになることは大変光栄でもありますが、その方たちの色々なお話を聞くと、私が常々指摘しているような、ひどい売り方に遭遇され、いったいどこに行けば自分たちが欲しいと思うに出会え、とかつ信頼して買えるかとお尋ねになると、本当に暗澹たる思いをいたしますし、業界人としても大変恥ずかしい思いでおります。

実際私がここなら間違い有りませんと、太鼓判を押せる店というのが私が不明で知らないのかも知れませんが、残念ながらほとんど無いというのが現実です。

呉服店の命は商品と人でしょう(まあ他の物販でも同じですが)が、当然であるべき両方兼ね備えた店というのが私には思い当たらないのです。

それは私が知らないのかも知れませんので、逆にお教え頂きたいと思うのですが、着物を文化として捉え自らもよく勉強し、キモノを着る背景の伝統文化のこともよく知る人というのも、余りで会ったことがありません。
デパートでも近年はむやみに高いですし、モノの価値と値段が釣り合っていないモノが目立ちます。

今回来られたお客様も他所で大変嫌な目に会われて、自分がもっと勉強しなければと思いネットで色々検索しているうちに、このブログにたどり着き、そのことでご縁が生まれたわけですから、やはり情報発信の大切さを改めて実感しております。

初めておいでになってお買い上げ頂くのは私のブログを読んだ結果、私をご信用頂いていると言うことなのだろうと思いますので、責任もまた思いと感じております。

店を閉めることで、暫時廃業隠居の方向に向かうつもりですが、私の大好きなキモノ文化の未来を思うとき、現実には絶望的に物作りの現場は厳しい状況であることは再三再四指摘しているところです。

そうであっても、まだまだ頑張れるよう製作者に作る喜びを与えるためにも売り手の責任は重大です。
ところが今日もある少しは名の知れた染織作家の友人と話したのですが、発注する問屋の見識がとんでもなく低く、安くしろと言うばかりで、その実先では20倍で売られていると言うことですから。アホらしくてやる気も失せます。

実際辞めたくなると言っていました。

キモノを買ったこともない、着たこともない連中がキモノを単なる一商材としてしか見ていないので、本当に呆れかえる値付けや売り方をします。

引き継ぐべき次世代も教養を積むことなく妙に安物思考ですし、とてもバトンタッチが出来ません。

叱咤激励の意味で苦言を呈すると老害などと言われる始末です。余りの教養レベルの低さにこの業界の未来を案ずるのは当然です。

伝統文化での需要はなくなると思っているようです。茶道で着られるキモノを理解できないような輩がキモノ文化を語るという業界です。

まあいくら言っても分からない連中に物を言うことの馬鹿さを感じ、私はこれからも健康なら、まだまだ色々ときものの紹介をして行かねばならないと思っています。

来年からも,2,3ヶ月に1度は銀座東武ホテルでのミニ催事を続け、単に私の作品だけでなく真面目な良い物を作りながらも流通が悪すぎて苦しんでいるような人達の物も随時ご紹介して行きたいモノだと考えております。

これからも遠慮無く何でもお尋ねくださればと思っております。

来年はまず2月初めに開催予定でございます。

深謝

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本年7月末で閉店する辺り多くのお客様から御売約を頂いており、順次お納めしておりますが、京都側のお願いしている仕立屋さんのキャパを大幅にオーバーしていることもあって、まだまだお納めできない状況で大変申し訳無く思っております。

このときだけ違う仕立屋さんを使うというのも信義に反し、また18年間ノークレームで推移した腕の良い仕立屋さんの仕事は今後も続けていって欲しいわけですので、もうしばらくお時間を頂戴いたしたいのです。

ただ特別の時にお召しになりたいとかご要望があれば事前にお知らせください。
年内にはほぼお納めできるようにと考えておりますが、一部来年の回ると思いますので改めて深謝申し上げます。

御売約を頂いているおキモノや帯をお納めしないとなかなか次の提案が出来ませんが、

とりあえずは11月16日、17日には銀座東武ホテルで第2回「泰三の会」を開催し皆様のご要望などをお聞きしたいと思っております。

今回は残っております泰三の訪問着と梅垣さんの帯のセットをリーズナブルに提案しようと思っております。

ここのところキモノ業界は大変な苦境で産地の廃業のニュースも色々聞こえておりますが、災害の影響も確かにありますが、店外催事での集客が相当に落ち込んでおり、催事販売に頼っているところは大苦戦のようです。

ただその売り方にも問題がありますし、実際買いたいという人達の声を真剣に聞いているとは思えない商いがいまだに横行しているところに実はキモノ業界の低迷があると私は以前から指摘しておりますし、浴衣の出来損ないのキモノを作って安くして需要を拡大しようなどと言う妄想をいまだに抱いている御仁も多く、この業界は救われない思いがします。

と言う中でも真面目にやっていて信用を得ている人もまだまだいるとは言え、作り手の高齢化や疲弊が止まらないので、売りたいものがなくなっていくという事態は免れないと思います。

私は実際70歳を天で引退しようと思っていたのですが、色々な状況に鑑み、細々ではあっても父が創業した染の聚楽の看板はまだまだ下ろせ無いと覚悟しており、来年から体制を少し入れ替えながらも物作りは続けるつもりです。

また売り手として、アドバイザー、コーディネーターとしての役目もご用命あればいつでもさせていただくつもりです。
私も健康なら一生キモノの仕事とは縁が切れないような気がします。
まあそういう意味では一生現役かも知れません。

あんまり以前のようには張り切って頑張れなくてもキモノと言う文化、その背景の日本文化についてこれからも語っていきたいと考えてます。


反省

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近頃この年になって色々と反省することがあり、
これからの生き方や考え方を変えようなどと思っています。

まああまり大げさなことではないのですが、
私はキモノ業界は今のような状況になることは20年前から読めていましたし、ものづくりにピンチが訪れるだろうということ必至の状況だったので、行政などにも人づくり策を提言したりもしていたのですが、何よりもまず業界の次世代を担う若手に、今の秀逸な技の継承に腐心して欲しいと思い、若いときに色々見聞を広め、先人の築き上げてきた立派な文化を出来る範囲で継承して欲しいと言い続けていたのです。

色々アドバイスもしたつもりで、茶道のお稽古出で得るところが多いから是非始めて欲しいとか、彼らの文化力を高めて欲しいと期待していたのですが、残念ながら今までそうした連中はほぼ皆無で、文化力が上がるどころか自らこの業界の物作りのレベルを下げる一方の輩ばかりです。

結局私は全く土俵の違う連中に、多大な期待を期待を掛けすぎたようです。

色足袋履くような輩に何を言っても通じないと言うことに今頃になって気が付いてももう遅かったと言うことで、その連中に壊された伝統はもう2度と帰ってきませんし、覆水盆に帰らずという思いは強いのです。

本当にキモノを買いたいと思っておられる消費者がどんなものを求めておられるのかということを理解できず、安いキモノや帯を作って底辺を拡大しようなどという妄想をいまだに持ち続けているような、茶道1つ語れないような連中に私は過大な期待をしてきた不明を反省すると共に、出来ないことを要求した彼らに申し訳ないことをしてきたと思っています。
これからは出来ない人にああだこうだというのは辞めますし、また消費者にもいくら言っても騙される人は着付け教室などで、とんでもない値で買わされるわけで、警鐘を鳴らしてもあまり効果が無かったのかと残念な思いです。

まあこれからはどんな人がどんなもの作りをしても、どんな商いをしても関係なく、まさにマイペースで良い物を作って、まっとうな商いに徹することに腐心いたします。

ただ、作り手の1人として産地状況等や実態のご報告等は折を見てしていきたいと考えております。

これからも色々と疑問のことあれば遠慮無くお尋ねください。

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この訪問着は絞り、縫箔を駆使した逸品ですが、桶染めの職人さんの高齢化や枯渇で、今後作り続けていくことはほぼ不可能です。
桶染めは大変手間が掛かる特殊な仕事ですので、加工単価も高く、本来絞り呉服を扱うところが積極的に仕事を出すはずが、高いからと言って安物志向の所はどんどん敬遠し、仕事量が激減してしまいました。
先代の父は戦後初めて桶染めを取り入れた振袖を製作し、一世を風靡しました。
絞り呉服屋よりも当社の方がはるかに桶染めの仕事を出していたのですが、需要の減退も有りますが、この桶染めのために作らせていたオリジナルの生地が織れなくなり、違う生地で染めると色が思うように発色せず、やむなく現在生産が止まっています。
ですから余計に仕事が減っていて内心忸怩たるモノがあります。
来年になれば少し落ち着くと思うので、色々出来る範囲で考えて見ましょう

公私混同

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ここのところ公私ともに忙しく更新がままなりませんが、もうあっという間に11月となってしまいました。

相変わらずキモノ業界の低迷は続いていますし、各産地状況も厳しく、廃業が続くと思われます。

元気のある若手は、旧来の本業を離れた異業種や、異質の物作りに取り組んだり、流通を変えることにチャレンジしているようです。

ただ従来の物作りが益々細っていくことで、他の業種にも大きな影響を与えることは必至ですし、今後も特に上質な物作りは厳しいと考えられ、将来の購買をお考えの方は今あるものの中で、良いモノがあれば手当てされることをお薦めします。

キモノ業界低迷の大きな原因は、流通側、つまり売り手の非見識に有ります。

その1つ無料着付け教室と称して通常価格よりもはるかに高いとんでもない値で販売する業者が、一部上場企業への鞍替えを画策したところ、調査の結果、社長個人の公私混同がすさまじく、
上場認定どころか、平取締役に降格し、会社に損害をかけたということで6000万円の返還を求められたとのことです。こんなことは前代未聞であり、キモノ業界の恥さらしです。

こんな贅沢が許されたのも、キモノや帯の価値の分からない女性を籠絡して、10万円で普通買える帯を60万や70万で販売したり、問屋の売れ残りのキモノを呆れかえる値段で売りつけたりしてきた結果です。ここで買っている女性に早く目覚めて欲しいとは思うのですが、そんなキモノでも満足に思っておられる方もおられるので、ご随意にされればいいわけですが嘆かわしい現実です。

今回のことは大したことではないのかも知れませんが、真面目な作り手が呻吟している背景にこうした不真面目な流通業者の存在があることは間違いありません。

私はキモノ業界の古き良き時代を知る最後の生き残り世代として、このキモノが質の高い文化として継承されていくことを心から願うのですが、それも偏に売り手の存在に関わっています。消費者目線に立てる真面目な業者が残れるよう祈るばかりです。


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