きものは世界最高の民族衣装

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すっかり秋めいてまいりました。きものを着るのは最適のシーズンで、私も努めて銀座できものを着ております。
東京には多くの美術館もありこの秋も興味深い企画が目白押しです。
来年には六本木の防衛庁跡地に、国際美術館がオープンしますし、今までは上野の都美術館で開催されていた日展などもそちらに移るということです。
所狭しと掛けられていた多くの絵画ももっとすっきりと鑑賞できるでしょう。

最近私のブログなどにも美術品を見て目を肥やすということをすることで、物を見る目を養ってくださいと申し上げております。
そうすればつまらない業者に安物を法外な値で売りつけられるようなことを避けることが出来ると思います。
分からないことがあればいつでもご相談ください。

さて今月私はアメリカ、ロスで開催される第27回ジャパンエクスポ
(http://www.japanexpo.org/ja/index.html )という、日本の文化と芸能を紹介するイベントに参加してまいります。

これには色々事情があるのですが、このことは私のブログ http://ginzataizou.at.webry.info/ に詳しく書いておりますので , お読みいただければ幸いです。

そしてUCLAの学生を対象にきもの文化についての講義をすることになっており、文化人派遣プログラムということで、わずかですが国際交流基金のほうから補助金を頂ました。
私がこのイベントに参加する大きな理由は、こうしたイベントには売らんかなという連中ばかりが多くて、今まで本物の高級なきもの文化を正しく情報発信しているとは思えませんので、私の作品の中で最高級のものを数点展示し、あわせて日本のきものが如何に素晴らしく、世界最高の衣裳文化であるかということを訴えたいのです。もちろん泰三というきものトップブランドをPRすることで、何かの仕事を探ることも考えております。

そしてアメリカ人に、きものを日本人がなぜ着ないのかということを言ってもらえないかなどと考えています。日本人は外国人に言われて、恥をかかされてはじめて気がつくことが多く、無教養の政治家、官僚でもきものが日本の大事な素晴らしい文化であるということをやっと認識するかもしれません。

大切な場所には必ず夫人は着物を着るという習慣に戻すべくこれからも、事あるごとに訴えて行きたいと思います。

それにしても政治家や人をリードする立場の日本文化に対する無知は、日本という国の崩壊を意味するものだと思います。
いい年をしてどうすれば儲かるかなどの話はお止めになったらどうでしょうか。
日本人の矜持を何を持って持つのか、中年の再教育が今一番問われているのかもしれません。

しかし問題はこの文化を守るべき立場のきもの業界の欲深き、無能の流通経営者のために、この5年ほどでこの文化はひどく傷つき壊されてしまったことです。

田舎丸出しのセンス最悪のオヤジが有名染色作家などと嘯く、詐欺師のような輩が山のようにいる本当にレベルの低い業界に成り下がってしまいましたが、
これを担ぐ問屋はもっとレベルが低く、たけうちショックで今京都のきもの市場は戦後最悪という状況です。
あと半年以上この状況が続くと、産地の疲弊に拍車がかかり、廃業、倒産、夜逃げ、自殺が相次ぐだろうと今から言われています。

明日の食い扶持にも事欠くような状況では、ものづくりの技の継承どころではなく、私が想像するよりはるかに速く、この産業の崩壊を招くかもしれません。

悪徳業者はまだ後を絶たず、この場で実名を公表してもいいのですが、とりあえずおいしい話には気をつけてください。
一つだけご注意申し上げますが、最近上場しているような通販業者が催事販売できものを売るようですが、これは最も悪質です。とんでもない値で売りつけていますし、買わないと帰れないような信じられない話が次々聞こえてきます。
騙されないで下さい。よく冷静に判断してください。

まあ阿保信販業者も痛い目に会って、ローンでのきもの販売が難しくなることで詐欺業者は淘汰されるでしょうが、結局は消費者が正しい目を持つことです。

まじめにきものという素晴らしい文化維持できるように、消費側が悪徳商人を見抜き、排除していただければと思うこのごろです。

ロスでの体験はいずれまた特集で書いて見たいと思います。
朝晩めっきり冷え込んでまいりましたので、健康にはくれぐれもご留意ください。

高橋泰三   拝

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