第64回  謹賀新年(2007年 年頭に当たり)

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皆様開けましておめでとうございます。
つつがなく新年をお迎えになり心よりお慶び申し上げます。

さて近年本当に世の中移り変わりが激しくて、今年もどんな年になるか予想がつきません。
いつも年初めに色々な人が好き勝手にそれこそ色々なことを言いますが、まず当たった例もありません。
予想が外れても責任を取らない人は良いですが、その予想を信じて何かをして大きな被害を被った人というのは悔やまれることでしょう。
はっきり言ってそういう連中の無責任な予想を信じることは止めましょう。
昨年の色々の種々の事件を見ても分かるように、政治家も役人も、経済人も相変わらず都合の悪いことは隠す、ばれても人のせいにする、謝らない、辞めない、こんな連中を信用できるでしょうか。

誰か大きな声で改革なくして成長なしと、馬鹿の一つ覚えで吠えていましたが、弱い犬ほど良く吠えるのたとえどおり、結局何が出来たのでしょうか。国民負担が増えただけで、借金は逆に120兆も膨れ上がりました。
この国の将来に対する明確なヴィジョンがあったわけでもなく、郵政民営化の一点張りでした。確かに多くのもの壊したかもしれませんが、類は友を呼ぶで教養なき総理の人事では回りも小物ぞろいで、そんな連中に経済の舵取りをしてさせてきたものですから、日本の多くの資産をアメリカに、格安で収奪され、そのうえ今年解禁になる三角合併制度で、優良な会社といえども欧米資本に吸収される危険性は増大し、国内企業は防衛上、その対策を考えざるを得ず、すでに思いもよらぬ企業の合併が続いています。
この制度は対米ポチ外交の延長上にあるもので、不勉強の政府はこの制度が結局自分たちの首を絞めることにやっと気がついて、法律は作ってしまったけれど実施を1年遅らしたものです。
経済に疎い今の安倍内閣も三流学者の口車に乗せられ、結局欧米の手先になるような経済政策を推し進めようとしています。まあそのブレーンの最悪の下品な学者はこの間やめたとは言うものの、上げ潮派といわれる頭に金のことしかない連中の言われるとおりの政策では、弱者に対する負担は増え、いわゆる格差は増大する一方でしょう。
安倍総理は結局また前総理と同じようにコンプレックスの塊のような軽い小物学者をブレーンに使い、国民生活をより悲惨な方向に導いてしまうのではないかと危惧しています。
美しい国づくりといいながら、日本の伝統も文化も良く知らない総理以下、官房長官も含め今の政府に日本人としての気概を感じません。
頭の良い人が優秀だと相変わらず思っている者どもがこの国を牛耳っている限り、このままではあらゆる分野で今年も美しくないことばかりが起こるのではないでしょうか。

さて、きもの業界は昨年のたけうち倒産の影響を受け、過去最悪の状況です。
直接的なたけうちでの販売額が減ったということではなく、実は近年この業界ではある意味主流となっていたローン販売が急速に縮小していることが、新規市場の縮小の大きな原因でしょう。
まあ考えると、これも前総理の無責任金融行政の余波でおきたことで、銀行に金が余ってしまい、下品な経営しか出来ない能無しメガバンクは信販会社や消費者金融会社などに大きく貸し込みました。信販会社も金がいくらでも都合がつくものですから、どんどん高額な非常識なローン契約を取ろうとし、その矛先が比較的高額な契約を取りやすい呉服、宝石に向かったわけです。
それが愛染蔵、たけうちの倒産で、監禁商法ともいえる強引なローン販売が破綻し、共犯だった信販会社も大きな損失を被り、結果急激に呉服ローン販売から撤退、あるいは自粛したものですから、正しく与信出来る人にまで影響して、全体の販売が急激に落ち込んでしまいました。
こうした変化は生産地に暗い影を投げかけており、今年は本当の意味で淘汰の年となりそうです。少なくとも現在の状況が急速に回復するとは思えませんので、生産側、流通側も減るとしか考えられません。
果たしてそういう中で今後もまじめなものづくりが続けていけるのかは、はなはだ疑問ですし、本当に抜本的に産地の生産を守る新たな取り組みを早く立ち上げないと、予想より早く産地崩壊の恐れが出てくるのではないかと危惧されます。

今年はそういう意味でも今後のこの業界を占う大切な年です。
まじめにこの仕事に取り組む人が報われるよう、今までのルーズな取引習慣も含め、真の改革に取り組み、勇気を持って行動しなければならない年となるでしょう。

ただ行政の教養なき役人に何を言っても無駄ですし、何事につけ自助努力で解決する覚悟を持たねばなりません。
きもの業界だけでなく、今年は経営者の資質が特に大きく問われる年となりそうです。
ただ利益を出せば良いというものでは有りません。日本人として後悔の無い生き方をして、後世に憂いを残さないよう、上に立つものの自覚、責任、自戒を求められるでしょう。弱者のために闘う心を忘れてはなりません。
私も負けずに今年も色々活動してまいりますので、今後ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます。

高橋泰三   拝

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