その3 紋の種類 刺繍紋その他

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前回は染め抜き紋の話をいたしましたが、今月はそれ以外の 刺繍紋 加賀紋 などについて書いてみたいと思います。

刺繍紋 は染め抜き紋よりは略式になりますが、色無地や訪問着などにつけると、略礼装となります。それだけでなく刺繍加工の色留袖などでも最近は刺繍紋をご注文されることが多くなりました。
染め抜き紋と同じ様に、日向紋、中陰紋、陰紋があります。刺繍の色々な技を使って、多くの表現が可能です。
刺し縫い、相良刺繍、金まつい、糸菅、など、またそれらを組み合わせて使います。
白、金使いはどちらかと言うとフォーマルで、地色の共濃淡で縫うのは、上品で嫌味の無い表現となります。
キモノによっては、色々配色したり、ぼかしを入れたりしてしゃれ感覚を出します。
私どもはキモノに柄のあるときは、その中の色と調和するように配色します。

刺繍紋のいくつかを写真でご紹介させていただきますが、そのほかにも色々な技法を使いますので、お分かりにならないときはご相談ください。

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加賀紋 というのは伊達紋とか華紋ともいわれますが、しゃれ紋の通称です。江戸時代に庶民も紋服を着用するようになりましたが、
いつも家紋では重いので、そのかわりの替紋を考えました。それが最初加賀友禅風の草花紋だったところから、その名があるようです。
現在では加賀友禅で描く紋という意味ではありません。
したがって染紋だけでなく趣味的なしゃれた柄の刺繍紋もあります。格の違いは基本的にありません。

図柄は家紋をアレンジしたものから。家紋とはまったく関係の無い絵柄まで多種多様です。しゃれ紋はキモノのデザインの一部のようなものですので、それをつけたからと言って格が上がるわけでもありません。自分の好みで、自由な発想でしゃれ着にお付けになってはいかがでしょうか。紋の数、大きさにも制限はありません。

紋を入れると大層だとか、入れるとかえって着にくいというお声もありますが、一度こうした楽しい紋にチャレンジされてはいかがでしょうか。

写真でいくつか染、刺繍のしゃれ紋をご紹介しますが、ご自分でデザインされても良く、本当のしゃれ着としてお楽しみください。

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紋の種類に関してはこれくらいにさせていただきます。次回は具体的にどのキモノにはどのような紋をつけるかを書いてみたいと思います。ご質問あればいつでもお問い合わせください。

                                    

高橋泰三 拝

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