若冲と青不動

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10日には東京に戻らなければなりませんでしたので、9日に以前から行こう行こうと思いながら、先延ばししていた、滋賀県のMIHO MUSEUM(以前にブログでもご紹介しました)で今度の日曜日まで開催中の「若冲ワンダーランド展」と、京都粟田口の門跡寺院青蓮院での青不動御開帳を見てまいりました。

伊藤若冲とこの展示会に関しては
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E8%8B%A5%E5%86%

http://www.art-inn.jp/tenrankai/002064.htmlB2

をご参照ください。

今日は空いていたので、京都市内から一時間もかかりませんでしたが、平日にもかかわらずかなりの人が訪れていました。

今年になってはじめて発見された象と鯨の屏風は圧巻でした。晩年ころの作品と言われていますが、今までよく見つからなかったものです。

良く知られているように若冲のコレクションは、アメリカのプライス財団のものが有名です。ジョープライスは、江戸期の今まで見過ごされてきた画家のものを、特に若冲を中心に600点も収集しています。
今回も数点貸し出しているようです。

この美術館は信楽の山の中にあるので、冬場は道路が凍て付いたりして危険なので、この展示を最後に来年の2月末まで閉館するそうです。

午後からは青蓮院の青不動を拝観に行ってきました。

すこし前までは、紅葉見物の観光客で大混雑をしていたようで、それをはずして青不動の御開帳を拝観に行った次第です。

以前にもご紹介していますが、有名な三不動の一つ、青不動はこの寺の持つ宝物ですが、実際この寺で公開されたことがなかったのです。

この寺は天台宗の門跡寺院としては名高く、歴史もあるのですが、明治時代に大火で寺の大半が焼けおちたり、有名な茶室も平成になって火事にあったりで、多くの寺宝を焼失しました。
したがってこの青不動がいわば呼びものなのですが、国宝に指定されているがためにこの寺に置いておけなかったのです。

これは変な言い方ですが、国宝を管理するにはそれなりの環境が必要とされますが、この寺にはそういう管理施設がなく、いたしかたなく普段は奈良の国立博物館に寄託しています。そして実際外では公開されたのに、ここではなかったのです。

こういう例は結構あって、有名な鳥獣戯画も栂ノ尾の高山寺には普段は複製が置いていあって、本物は京都国立博物館が保管しています。

ですから近年高山寺で展示されたことはありません。

国宝や重要文化財に指定されると、国からもその維持や補修などに補助金は出ても、
実際にはその管理のためには防火耐震構造の宝物庫のようなものを作る必要があったり、工芸品では使えなくなったりします。

重要文化財はまだ使っても良いそうですが、国宝となるとただ眺めるだけとなってしまうのです。

ですから国宝級のものであってもその選定を受けることを拒否されているものもたくさんあるようです。


今回の青不動の御開帳はその施設を作るための喜捨を募るのが大きな理由の一つだろうと思われます。

興福寺の阿修羅像の出張展示も、金堂建設のための資金集めです。

しかしそのおかげで、今まで一度もこの寺で見られなかったものを見せていただいて、貴重な体験でした。

まあそう思えば拝観料が1000円というのも致し方ありません。ライトアップはまた別料金で1000円ですから、まあ安いとは言えませんが、早くお堂を建てていただいて、いつも展示できる環境を作ってもらいたいものです。

このお寺の門前のところに本当に立派な楠の木が4本あります。
京都市指定の天然記念物で、すごい大木です。

もし行かれることがあれば見落とされませんように。

この御開帳も20日までだそうです。

青蓮院の木.JPG

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