京都も終業

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今日で京都の業者はほぼ終業です。
来年は4日か5日の始業で。ほぼ1週間の年末休みです。

私の銀座の店もそれに合わせて休暇に入らせていただきました。

この1年間京都のキモノ業界のすべての職種で対前年をずっと割り込んでおります。

特にひどいのは織物の関係で、白生地、西陣の落ち込みは深刻です。
特に西陣は、生産量の低下よりも、出荷額の落ち込みがひどく、つまり産地が値崩れをおこしているのです。
これは明らかにデフレスパイラルで、今度のその落ちた値でのものづくりをするので、当然ですが品質が落ち、上質なものづくりは益々減退します。

そうなるとそういう原料や材料を作る人に仕事がなく、上物ほど生産ができなくなるということになります。

今引箔の高級なフォーマル帯が大変苦戦しているので、その箔づくりをしている人にとても仕事が少なく、良い箔が作れなくなる可能性があります。

引箔ものというのは、和紙の上に箔づくりをして、それを裁断して、緯糸の間におりこんでいくものですが、箔づくりが減ると、それを裁断する切り屋さんという専業の職人さんにも仕事がとても減って、ある程度数がそろわないと切ってくれないので、仕事が遅れます。

織機を面倒見る機料店もあと2軒しかないと聞きますし、その他色々な道具が作れなくなると言われています。

もちろん京友禅でも同じですが、織物は一部の爪綴れのものなど以外は、どうしてもロットがあるので、リスクが一反ずつ作る手描き友禅よりあると言えます。
数が売れているときは織物のほうがはるかに作るスピードも速く、はっきりいって儲かるのですが、今は全く事情が逆ですから、織物の産地は大変なのです。

丹後、長浜の生産もついに最盛期の5%を割り込んでしまいました。

心配している通り相当廃業が出るようです。

色々な生地が織れなくなることが予想されます。

いよいよ真剣に生き残り競争の様相を呈してきました。

こういう時に良く聞くのが、自分だけ残ればとても儲かるだろうから、早くライバルが辞めるか潰れてくれれば良いのにというようなことです。

はっきり言って、そういう考えを持っているところは残れません。

自分だけが残れるわけはないのです。みんなが足の引っ張り合いをして結局みんな潰れます。

ここまで落ちたら、残ったところがみんなで残れるように協力することが重要なのです。

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