アドバイザーのレベルアップ

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銀座の人通りも、震災直後に比べるとかなり人通りは戻っていますが、若干夜が暗いので、飲食を初め消費はまだまだ、低迷しています。

銀座は特に中国人が急にいなくなってしまったことの影響をかなり受けていると思います。
日本全体が放射能汚染されていると思われているいわゆる風評被害を早く解決しないと、経済的に大きな損失を被ります。

日本政府の発表は嘘だと思われているうちは、外国人は戻ってきません、菅内閣は国内だけでなく世界的に信用を失っているのは明らかです。

そんなときに現外務大臣は、連休中に外遊させてくれと言ったとか。本当なら空いた口がふさがら無いほどの危機感の欠如でしょう。

国難に際しての政治力があまりに貧弱で、本当に心配してしまいます。

こういう状況では我々が受け持つ文化という面では非常にこの先おぼつかなく、これといったパトロンの存在が無くなることで消えていくものが出てくることでしょう。

ただそういうなかでもキモノはそうあってはならないし、ならないと信じています。

高額なものを次々買って貰えるような時代ではないのですし、またそういう人たちももうお年を召してそうお買いにならないので、これからはそんなに高いものは今はお買いにならなくても、次のキモノ文化を支えていただく人たちが増えていただくように、業界あげて努力しなければなりません。

そうしてキモノの消費を増やしていかなければ、本当に作っていけなくなります。

各産地が協力して色々なものを作り出すというような知恵ももちろん必要ですが、消費を支えるという意味では一番重要なことは、良識ある売り手の存在です。

ところが残念ながら各地の老舗や専門店にも後継者が少なく、次々と廃業したり倒産したりしているような現状ですし、デパートなどでもベテラン販売員が次々と定年で現場を去っているのです。

したがって色々な販売会や、売り場にもいわば手伝いの販売員が必要なのは仕方がありません。

デパートの呉服売り場や、チェーン店の店外催事などに行かれたことがあれば分かりますが、キモノを着た中年のおばさんがうようよいると思います。
この人たちは、特定の問屋からの依頼で、派遣会社から来られている人たちです。

近年デパートなどでも自社の社員を減らし続けて、本来の販売員がもうほとんどいないという本末転倒の経営を続けているので、実際に売るのはテナントの派遣店員という姿になっています。

アパレルなどはそのブランドのコーナーにいるのは、その製造会社に関わるものであることは一目瞭然ですが、呉服の場合はいまだにメーカー問屋のコーナーというものが明確になっていませんから、取引商社の色々なものが一緒においてあります。

そしてその取引している問屋が派遣店員を単独で、あるいは何社か共同で出しているというのが実態です。

店外の催事でも、同様に派遣会社から販売補助の女性が来ます。

社員が売らないというのなら、結局はそういう人たちが売って行かないと成り立たなくなっているというのが現実です。

今後もそうしたことが続くと思われますが、実はこのことで色々と問題が起きているのも確かです。

昔はマネキンさんと言っていたのですが、最近はそういう女性のことをアドバイザーと呼んでいます。

事情を知らないお客さんは、その女性たちが社員の一人だろうと思ってしまいます。
実際的かうなアドバイスを受けて間違いないものをお買いになることもあるでしょうが、その逆のこともあります。
着付けができる程度で、キモノのことを深く知らない、キモノの対する知識、キモノという文化に対しての見識、TPOなどをわきまえている人が実は大変少ないというのが本当です。
文様の話、紋章の話など何も知らないという人がほとんどです。
あるデパートで、色無地には紋は入れなくてもいいのだとか、高額な紬はどこにでも着ていけますとか、まあ本当に嫌というほど呆れ返るような話を耳にして、結局こういうことがキモノ業界への不信を生じさせています。
アドバイザーは頼まれた問屋の物しか売ろうとしませんから、似合わない物を強引に押し付けるということも多々あります。

特にこの10年ほどの間に、こうした人たちを使って売るというが常態化してしまったので、そのためにクレームも増えているという現実があります。

本当にこれからのお客様をお育てするという観点からも、そうした販売補助の女性、アドバイザーの質の向上はこの業界に取って一大命題では無いかと私はずっと訴えているのですが、問屋は耳を貸そうとしませんし、デパートなども自分でその人たちの人件費を出していないから放ったらかしです。

でもそのことでそのデパートへの不信を生むことも多々あるのですし、そうした女性たちと一緒になって売り場を支えるという意識があれば、知識だけでなく、販売技術も含めた人材教育、質の向上を絶対していかねばなりません。

それを怠れば確実にその店は消費者から横を向かれていくことでしょうし、これからは
これは他の業種でも同じですが、物があるだけでなく、それを売る人、つまり人材の勝負だと思います。
ハードとソフトのバランスの良いところしか残れないのではないでしょうか。

人的資産の価値を上げることが生き残れる分かれ目です。

商店主でも同じことで、お客様のために勉強を怠ってはいけないと思います。

特に若い人はどんどん知識を吸収して、若い世代のお客様の良き道しるべとなるよう努力してください。

作り手と売り手の協力にしても売り手に知識がなければ成り立ちません。

キモノという文化を支えるために本当に危機感を持って、お客様の目線で尽力いたしたいと思います。

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