何ができるか

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この1000年に一度の天災は多方面に大きな影響を与えることになりますが、今の放射能騒ぎも無事に収束することを願うのみです。

ただ長引きそうで、余震も続いており風評被害もひどく、銀座も本当に景気が落ち込んで、すでに閉店している店が出てきました。

昨日も結城の産地の機屋さんが来られましたが、産地としても地震の被害を受けられた上に、消費の激減で生産は止まっているにも近い状態なようです。
また結城紬の糸を作るための真綿を福島県で生産しているため、その材料が入ってくるのか心配されていました。

これは京都でも同じことで、生産が激減しているので、材料関係にも大きな影響が考えられ、そのうち何が無い、これがないと言い出します(すでにそういうものがたくさんあるのですが)。

我々メーカー問屋がモノづくりを支えているのですが、先行きが全く予想できませんので、生産を控え気味にするのは止むを得ません。

ただいつまでそうなのかということが読めないということが問題で、早く霧が晴れてほしいのです。

メーカー問屋や悉皆屋が廃業すると、職人さんに仕事は廻りませんし、生活ができません。しばらくの間は特別な事情ですから我慢してくれても、もし1年も続けばあるバイトに出たりして現場を去って行きます。

作り手だけでなく売り手の廃業も取りざたされておりますし、まさに前途多難な今の状況で、一体我々は何ができるのだろうかと考えてしまいます。

被災地に対して義援金を送らせていただくということは別にして、結局は今の仕事に精を出して、できるだけ長く続けていくことしかありません。

ただいつも言いますように、改めるべきことはこの際思い切って改め、真面目な人達が綺麗に商えるような環境づくりをするべきです。

私はキモノ業界に入ってもう40年目に入っていますし、今更他の仕事ができると言うことはありませんし、従事してきたキモノの仕事をいかにして伝えていくかということに腐心します。

自分で言うのもおこがましいですが、真にキモノ文化の伝道者であるべきだろうと覚悟を決めておりますし、状況、環境が許す限り、まさに微力ながらコツコツと前進してまいります。

キモノだけでなく多くの伝統産業継続のピンチですし、縮小していく業界の中で自分さえよければいいということを許していれば、本物は残せず、未来に禍根を残すこととなります。
今まで大同団結してキモノ産業を支えようとよく言われながら、何も変わるどころかずるい流通業者は、つくり手に負担ばかり押しつけてきたという現実をそのままにはできません。まあそういうところは確実に淘汰され篩にかけられます。

大手チェーン店などもうチェーンオペレーションなど機能しませんので、考え方を180度変える必要があります。一催事で大量に売ろうなどという虫の良い商いも、効率一点張りの経営もできなくなるでしょう。

キモノそのものへの熱い心を持っている人だけが残ってほしいと切に思います。

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