こんなところまで風評被害

カテゴリー:

今日根津美術館に行って来ました。

http://www.nezu-muse.or.jp/

4月16日(土)から5月15日(日)まで、根津美術館開館70周年記念特別展の第一弾として、KORIN展という名で、尾形光琳が描いた二つの金屏風をメインにした企画展をぜひ見てみたかったのです。

一つはこの根津美術館が所蔵している燕子花(かきつばた)図屏風です。国宝の金屏風で、光琳の代表作の一つとされています。

ところが光琳はその後10年をかけて良く似た金屏風をもう一つ描いていました。
それが現在ニューヨークメトロポリタン美術館に館蔵されている八橋図屏風なのです。

根津美術館の屏風には八橋は描かれていませんが、このメトロポリタンの屏風には燕子花と共に八橋が描かれているのです。

なぜその屏風がアメリカにあるのか知りませんが、明治のころに渡ったようです。

今回この美術館の70周年記念の目玉企画として、この両屏風がおよそ100年ぶりに
そろって見られるということで、大変な評判になっていたのです。

ところが今日行って見ると、平日とはいえ何か静かなのです。
おかしいなと思って入口に行ったら、本来1200円が1000円でコレクション展となっているのです。おかしいなと思って聞いてみたら、今回の地震の影響で、作品が来なかったというのです。

根津美術館そのものには被害はなかったようですから、まあ考えられるのは風評でしょう。

作品が放射能汚染するとでも思ったのでしょうか。
一応来年まで延期ということでしたが、70周年記念の皮きりということだっただけに出鼻をくじかれたということでしょう。

もちろん根津所蔵の屏風も素晴らしいので、それだけでも見る価値はありますが、私はかつて何度も見たことがありますし、入場しませんでした。

本当にこんなところまで風評被害があるのかと少し呆れた思いです。

とりあえず早く何とか放射能風評被害だけでも押さえ込んでほしいものです。

また外務省も正しく世界に発信して、つまらない風評を抑え込んでほしいものです。
でも今度の外務大臣はプライドだけ高い、人望が全くないどうしようもないKY男で、この連休に外遊するというのですから、情けないを通り越してこの程度の男が外務大臣であるこの国を恥ずかしく思います。

こんな情けない政治家が山ほどいる現状では、日本の固有文化にとって、本当の危機であることは間違いありません。最近は美術館に行く政治家もほとんど見ません。

歌舞伎も、能も、文楽も、美術工芸も何も知らないから、外国行っても夕食で文化の話などで盛り上がることは無いというのです。

何とかしなければ、日本が馬鹿にされますな。結局教育の問題でしょうか。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.taizou.jp/mt/mt-tb.cgi/872

コメント(2) | コメントする

こんにちは。久しぶりにコメントさせていただきます。

メトロポリタン美術館が所蔵作品の貸し出しを渋った理由は、普通に考えて「放射能」ではなくて「余震」ではないのでしょうか?
実際、4月に入ってから都内でも大きな余震が何度も起こっていますし、余震によって作品が被害を受けることを恐れたとしても何もおかしくはないと思います。

仮に放射能を恐れたのだとしても、それはスタッフの被曝を恐れたのであって作品の被曝ではないのでは?

ちょっと気になったので書き込ませていただきました。

私もあとで考えてみると、16日からということはそれよりは少なくとも1週間以上前に着いていたでしょうし、それであの地震に遭って、考えたのでしょうね。あの美術館自体は問題ないとは思いますが、余震と東京に来る大地震も想定したのだろうと思います。
放射能を恐れたということでは無いにしても、どちらにしろこの地震が貴重な機会を奪ってしまったということでしょう。コメントありがとうございます。

コメントする

月別 アーカイブ