私は京都で生まれ育ちました。京都の者はある意味大変得で、日本の歴史書に出てくる地名や、神社仏閣なども周りにありますし、すぐにも見にいくこともできます。 また国風文化発祥の地としての多くの文化も根付いており、伝統工芸などのモノづくりはおおむね最高峰であることも疑いのないところでしょう。 しかしながら、それほど周りに文化財があり過ぎるほどのあるせいなのか、以外に京都のことをよく知ら
2011年10月アーカイブ
11月1日~3日の日程で、京都織物商業組合主催の、いわばキモノの見本市のようなものが開催されます。 1日、2日は業者向きですが、3日は消費者に公開され、買うこともできるようです。 まあ似たようなことは以前からもしていますし、大手問屋の物など見るに値しませんが、その企画に西陣の織屋を勧誘したそうで、その中に私がみなさんにいつもお勧めしている、 梅垣織物さんも参加されるとのことです
29日から京都で国民文化祭が催されます。 http://kokubunsai-kyoto2011.jp/ 多彩な催しが企画されておりますし、是非上洛されますようお祈りいたします。 6日までですが、前後それに関連した事業も多いようです。
アメバの方に女紋のことを書いたところ、実際ある意味困っていた方も多かったようで、参考になったようです。 こちらの方には以前にも書いているのですが、再度書いてみます。 ネットなどでお調べになっても色々と書かれているので、女紋とはそもそも何かということはお分かりだろうとは思います。 替紋、副紋 私紋、通紋など色々な紋の名称があって、正紋以外にも多くの紋の種類があるということは書いて
先月も、私共がよく知っていた老舗が何軒も店を閉めたり、1階を貸して階上に上がったりして、路面店の良い店が次々無くなっていきました。 かつては地域で一番有名で商いも順調だったところだけに、上物を作る製造問屋の主たる得意先でしたが、こうした閉店が続くと、売るところがなくなっていきます。 それ以外の少しレベルが下がる専門店に取引を試みても、まず扱うもののレベルが違うだけでなく、取引問
色無地には紋が入っていて当然というより、単色の染のキモノで紋の入っているものを色無地と呼ぶということなのです。 一つ紋が多いのですが、三つ紋(背と両外袖に付ける)を多用される世界もあるようです。 ところでこの紋を入れるということの意味ですが、以前にもお書きしましたが、 そもそもは平安時代中期ごろに、賀茂の祭(葵祭)などで、公家の牛車が賀茂川の河原に多数押しかけたとき、その車が自
11月12日(土)~20日(日)色無地の御誂え会を店内で催します。 色無地はある意味キモノの初心にとっては重宝なもので、一つ紋を入れて略礼服的なフォーマルのキモノとしてお召しになるものです。 それなりの袋帯を締めて婚礼にも着ていけますし、学校の行事とか、祝い事には重宝します。能楽でも袴をはいて、舞台に立つことができます。 ところが最近嘆かわしいことに、この色無地の用途を知らない
今月の27日(木)から11月1日(火)まで第三回の小倉悟さんの作品展を開催します。 江戸友禅は最近は東京友禅と言うのだそうですが、そもそもは京友禅の職人が江戸に呼ばれて始まったそうです。 桂昌院が京都から呼び寄せたとかという話しもありますが、江戸城中の女性のためのモノづくりの歴史は相当なものがあります。 京都とは違う感性が芽生え、それなりの歴史を刻んできたのですが、京都と違うの
物のよしあしが分かるようになるにはどうすればいいのかと問われるときがあります。 よく聞かれるので以前にも書いたと思うのですが、再び書かせていただきます。 実に簡単な話ですが、良い物だけをたくさん見ることに尽きるのです。 でも何が良いのか悪いのかわからないから良いものを見ろと言ってもわからないと屁理屈を言われると、やはり本物を見るということが大切なので、美に対する本質は不変だと思
先日、私の草履を、銀座の懇意にさせていただいている履物屋さんに直してもらおうと、持って行ったのですが、待っている間に雑談していたら、あるお客様が東京の某呉服屋で、婚礼の時にホースヘアーの草履でも大丈夫ですよと言われたと嘆かれていたということです。 お客様の方がよくご存じだったので、本当にいまどきの呉服屋は何も知らないといって怒っておられたとのことで、履物屋さんも困ったことだと言