キモノを着るのが面倒臭いでしょうか

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私はフェースブックなどにも投稿していますし、キモノの啓蒙に使える媒体はできるだけ活用しようと思っています。

キモノ業界は極めてその点で劣っており、私のような60過ぎてこうした発信を続けている者は相当に少ないのは事実です。

そんなことをして何の意味があるとか、分からないで済ませてしまっていて、もったいないことをされているなという思いです。

小売りの団体もHPがあっても誰も何もそこで発言しません。事務局に更新を任せているのが関の山です。

本当にキモノの文化を啓蒙したいと真剣に思うのなら、公の立場で自分の言葉で色々語ることが大切ですがキモノ業界でそんなものはほとんど見たこともありませんので、私のブログは極めて異質なのかもしれませんね。

ところで、そのFBで女性にキモノを着てくださいねというようなことを言うと、中には大変興味を持っているとか、現実の色々お稽古事をされていて良くお召しになる方もおられますが、中には色々仕事をしていて活躍している女性でも、着るのにコストがかかるとか、移動するのが大変だとか、なんだかんだ言い訳して全く着ていないという女性がまだまだ非常に多いことに気が付きます。

私は極めて残念かつ情けないことだと思っています。

民族服をその国民が着ない、着られないというのは世界でも奇異なことでしょう。

小さなときから縁が無いという今の時代では致し方ないともいえますが、日本人であるなら着たいとか、着なければと思うのが本当だろうと思います。

家には祖母のもの、母の物があります。男性なら父親の物があるという家は多いのです。

よほどの身長差でなければ、キモノは仕立て替えをすることでまた次世代でも着ることができます。そういう意味では洋服よりも遥かにお得なのです。

しかしそれでも着たことが無いという人の方が圧倒的に多いのは確かです。

結局は日本人が日本の文化を全く意に介していないということです。

女性のキモノ姿は世界の民族衣装の中でも最もあでやかで、注目に値します。

海外でキモノを着ればお姫様のような扱いを受けます。日本のキモノ文化が他の民族衣装に比べ極めて文化的に高度なものであることは世界でも周知の事実です。

にもかかわらず、日本女性がキモノを着ない、着られないというのはやはり尋常なことでは無いと思います。

これから海外ででも活躍しようとするのなら、日本文化を十分に身に付けていくことは大変な武器になります。当然キモノを着ることは、仕事上でもプラスになることが多いでしょう。

毎日着なさいとは言いませんが、これと言った時にキモノ姿で出かけたら、見る目も変わります。そして生活にメリハリがつくでしょう。

小紋や、付下げなどを着るのでもいちいち着付けしてもらえば確かにお金もかかりますが、それ自体が普通のことではありませんね。

着付け教室に通う時間もなければ、少し誰かに見てもらえればすぐにできます。
少なくとも太鼓結びだけでいいのなら、帯をそのように作り付け、ベルトの様に締められる仕立て方があります。

このことは以前にも何度も書いていますが、そうした工夫をすれば、旅先で着ることも億劫ではないはずです。

着付けにお金がかかる、面倒だから着ないというのは、日本女性としていかがなものかなと思う次第です。

真のグローバリゼーションとは欧米化ではありませんし、特に文化が同質化していくことなどあり得ません。

それぞれの国家が、国民がアイデンティティを確立していることが大切で、それが無いと結局強者が弱者を飲み込んでしまいます。

将来の国益と言いながら、他国にその利益を吸い取られるようなことがグローバル化とは決して言えません。

お互いの長所、短所を補完できるような取組が大切で、そのためにはお互いの国の、歴史、伝統、文化を理解し合うことが大切です。

そのためにも自国の文化をよく知っていること、そのことに誇りを持っていることは当然なのです。

ににもかかわらずこの国は、素晴らしい文化を有していながら、政治家も、官僚も国から金をもらっているのに、この国の歴史と文化を正しく理解していないという極めて尋常ならざる国なのです。

男がどうしようもなく無教養で、だらしなければ、少なくとも日本女性に頑張ってもらいたいですし、大和撫子として日本文化にもっと積極的に触れてもらいたいと強く思うこのごろです。

キモノは面倒くさいから着たくないなどという言葉は少なくとも私はあまり聞きたくないですね。

着てみたいから色々アドバイスしておっしゃるのなら嬉しいですがね。

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お付き合いもございますが、初めて投稿させていただきます。二日前、知り合いのご紹介で、香港の方ですが、年に数回滞在されるとのこと。どうしてもお花見の時期にきものを着たいと望まれてお見えになりました。日本の文化も愛しておられ、様々なことについての知識も豊かでした。小売店でもないので、呉服屋さんのご案内など何かとお世話をしたのですが、一式買いそろえ、夢にむかって進んで行かれます。経済的なことはついて回りますが、「着たい」という思いの強さを感じさせてくれました。きものに限らず出来ないことを数え上げたら、きりがなく、その壁を乗り越え、様々なことに触れてもらいたいと願います。また着物を売るということはその場の商いだけで無く、その後、お客様が望まれる状況で自他共に満足していただかなくてはならなく、その事を知った上でお薦めするという難しさを感じました。泰三様の最新のブログの内容と重なり、投稿させていただきました。外国で正しく着物は売れないと思っているのも自分自身が枠をつくっているのだと感じました。駄文失礼いたしました。

日本のキモノの美はまさに世界に通じる普遍性がありますね。

それほどの民族衣装を日本人が着ない、着られないというのはまさにもったいないし、
残念なことです。
また着る機会が無いということをよく言う人がいますが、これもまたキモノに対する無知からくることで、何も特別な機会だけにキモノという物があるわけではありませんね。これほど多種多様なキモノや帯なども、民族衣装として他に例も見ません。
普段に着ていけるキモノでちょっとお出かけしてみるとか、着る機会は自分で作るのです。
TPOに応じたキモノ帯ということが難しいのかもしれませんが、日本人、特にそれなりの地位にある男性が積極的に自国の文化に触れようとするような時が再び来てほしいものですね。

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