真面目な作り手が残ってほしい

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本郷さんの作品展は終了しました。

ご親戚の知り合いの方などたくさんの方がお見えになり、狭い当店ではゆっくりとご覧いただけ無かったと思いますが、お許しください。

私の作品とは全く技法も趣も違う、本郷さんのモノづくりもそれなりの個性あるものですが、どちらかというと彼も職人肌であまりしゃべられる方ではありません。

従来なら京都で、彼のセンスを愛でる問屋の注文でものづくりに専念していればよかったものが、モノのわかる問屋ほどなくなってしまい、商売のあり方も変わってしまい、自分で白生地を買って製作して、それを展示会に自ら出て行って売らざるを得なくなりました。

展示会場でコーナーを設けて展示するのですが、単にキモノだけでも売れないということで、帯や小物までも作っていくことになってしまい、結局借金をしてでも作って行かざるを得ないのです。

商品リスクをすべて作り手が持つので、資金面でもそのリスクを持たざるを得ません。

作家さんが借金をして在庫をもつ、つまり製造卸業をしなければならないのです。

こうした事態は異常です。催事では本郷さんのような自分で実施に仕事をして作る人よりも、人に作らせて、口が達者な人の方が良く売るという傾向があります。

真面目にものを作る人が食べられないという状況をいかにしたら打開できるかということを紋今模索しています。

自ら消費地で作品展を開催して販売もしている人もいます。ネット販売に挑戦している人もいます。

つまり今の流通を甘受しているうちはとても食べていけないという作り手が如何にも多いということで、ある程度年を取ると辞めて行こうということになってしまいます。

そうした人達が去って行けば、結局流通側も徐々に疲弊していくことは必定です。

お買いになる方がよく見極めていただければいいのですが、NCなどには初心者が知らないで行かれるので、何が正しく本物かなど分かりませんし、口うまい連中にとんでもないものを買わされているということも往々にしてあるわけです。

私は自ら店を作って発信していますが、誰しもができることでもありません。

同じ作り手として、単に私の作品を提案するだけでなく、真面目な作り手の発信拠点として役立てないかと思っております。

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