第60回北野をどり

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京都には現在5つの歌舞会(昔で言う花柳界)があります。本当は島原があるのですが、ほとんど活動していないので、今は5花街と呼んでいます。

そのうちの一つ上七軒恒例の北野をどりが開催中です。3月25日から4月7日までです。

ここを皮切りに、祇園の都をどり、宮川町の京おどり、そして先斗町の鴨川をどりと続きます。もう一つの歌舞会の祇園東は春にはなくて秋に祇園をどりがあります。

いよいよ春の観光シーズンの幕開けということで、毎年沢山の人が見に訪れます。

ところで京都はご存知のように舞妓と芸妓(げいこ)がいますが、舞妓は今は中学卒業以上ですから出た年に16歳になるわけです。大体は20歳過ぎる頃に、衿替えと言って芸妓さんになります。衿が色衿や柄衿から白衿に替るのです。

まあ昔はそのために色々とややこしいことがありまして、そのことをよく聞かれますが、今はどろどろとしたことはありませんので、あえて書きません。

舞妓は各歌舞会におりますが、ご存知ない方は、京都の花街というのは全部祇園と呼ぶのだと思っておられるようです。

祇園と宮川町に一番たくさん舞妓がいます。あとの歌舞会は小さいということもあってそれれぞれ10人足らずです。

昔は舞妓になるのはそれなりに大変でしたが、最近は、驚くのですがネットを見て申し込んで来ます。各花街でブログを書いているような芸妓や女将がいたりしますから、それを見て応募するようです。

まあ京都に5つの花街があること、それぞれが特色があって違うことなど分かるはずもないので、まあ最初に縁のあった所に頼むことが多いようで、その結果が祇園だったり上七軒だったりします。

動機はただ舞妓になりたい、それだけです。

そんなに甘いものではないので、修行中に逃げて帰ることもままあるようです。

それでなくても最近は衿替えの前に辞めてしまう舞妓も多いようですので、なかなか芸妓が育ちません。

上七軒にも最近まで12人ほどいたようですが、一挙に数人が辞めてしまったと聞いています。

踊り、囃子、長唄などの稽古をしていくうちに本当に好きになってそのまま芸妓となる子もいますが、少ないですね。

舞妓の間はみんなちやほやしてくれますが、芸妓になると実力勝負です。まして一本立ちをすると(それまでは置屋さんで寝泊まりして、色々な入用はそこが持ってくれます)、自分で色々お稽古する費用もキモノも全部自分で出さなければなりませんから、いわゆるスポンサーがいないと難しいのですね。

でも今、芸を理解して育ててくれるようなスポンサーは本当に少ないですし、宴会でも三味線を呼ばないなどということが本当に多いので、花街に来る客も様変わりしています。

とりあえず随所で、正当な和文化の継承が危ないうと思うこのごろでございます。

もうじき桜が咲きます。京都はこの桜の時が一番美しいと思います。ぜひご上洛ください。

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