2014年6月アーカイブ

材料がなくなりつつある

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毎月のように京都に帰っては、厳しい産地状況ばかりを聞かされるので、唯でさえどうしようもない話が満載のこの頃のことですので、余計に気が滅入りますね。 私がずっと以前から心配していた通り、職人さんがいなくなることも大変ですが、上物の生産が余りにも落ちて行くので、そのモノづくりに必要な材料や道具が確実に枯渇しはじめています。 この間聞いたのは、西陣織の帯の高級品に使われる、金箔を作る

お手入れは早い目に

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6月もあとわずかです。 一応7月からまた夏物の季節です。単衣は9月までお預けです。 これからの2カ月は基本的には袷、単衣共にお召になりませんので、何時ものことですがお手入れをして頂きたいと思います。 汚れは生地の中にその汚れの分子が入り込むと、どんな汚れなのかは別にしてとても落しにくくなるのです。 天然繊維を染めるということは、糸の中に染料の分子が入り込んでいくということです。

売手の自覚

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京都に帰って情報誌等を見ていたら、ある大手アパレル会社で、キモノも扱っていたところが来年2月で全面的に撤退するという事でした。 近年デパートの売り場を次々と引き受けてきもの関係の売り上げを増やそうとしていたのですが、採算が合わないという理由で引くとともに、キモノというビジネスからも手を引くと言うのは極めて残念な話です。 この会社は結構古くから実用呉服と言うジャンルでキモノのビジ

文化の教育

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先日来梅垣さんの帯の会を開催しておりましたが、お陰様で多数の方にお見え頂き、お買い上げもして頂きました。 梅垣さんのテイストで考えられた新しいタイプの洒落帯、KARAORI NOUVEAUはなかなか好評ですし、梅垣さんも手ごたえを感じられたのではないでしょうか。 私もこの帯は色々なものに合いそうで、用途の広い便利な帯だと思っています。 まあ今回おいでいただいた方はもちろんキモノ

大阪は難しい?

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先月末、大阪の梅田のデパートの男館に出店していた男物専門の店が突然のように閉まってしまいました。 東京にある呉服店の支店でしたが、HPには閉めたことしか記載がなく、驚きました。 ここの店長は既知の真面目な人で、この人のおかげで6年間続いていたと思いますが、大阪にはないタイプの店だっただけに残念です。 大阪での商売は、東京とはハッキリ言って全く違います。 東京のデパートが梅田に出

上質な帯とは

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7日から梅垣織物さんの帯の新作を展示していますが、梅垣さんは大きな機屋さんではありません が、お父上の代は、かつて室町にあった老舗帯専門問屋の伏せ機(そこの専属の、オリジナルのものを織る)として、一格上の本当に素晴らしいものづくりをされてきました。 当社の一番の得意先であった、銀座の高級呉服専門店で現在の社長の慶太郎さんは修業をされたのですが、そのお店を通じてそのころから泰三の

おもてなしという政治

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おもてなしという言葉が今のような意味になったのは、中世以降のようで、もともとは「お」は丁寧語、「もて」は強調語で「なす」と言う動詞にくっついたものだそうです。 意味は取り扱う、とりなす、処置する、待遇するというようなもので、まあやるべきことをやるということでしょう。でもそれはやっつけ仕事ではいけませんね。 現在の意味で言うと、接待する相手が喜んでいただけるよう気を遣い、気持ちよ
キモノを世界無形文化遺産の登録しようという運動を立ち上げるところが、ここの所いくつもあります。ある着付け教室と言いながら小売りをする会社も、なにかNPO法人を立ち上げるなどと言っていますが、そのための署名運動と言うのは何か違う意図があるように思えますし、こんなにいくつものグループが勝手なことをしていても、成就できないのではないかと危惧します。 きもの関係では、すでに小千谷縮・越
6月7日(土)~17日(火)まで梅垣織物さんの新作展を開催いたします。 従来からの重厚な引き箔ものの作品も勿論ですが、今回は近年梅垣さんの 上品さを損なわない、お洒落帯、題して「KARAORI NOUVEAU」の作品を中心にご披露させて頂きます。 この作品群は、唐織のような風合いを梅垣さん独自の組織作りで表現しています。 アールヌーボー調ですが、和のテイストを忘れない、淡彩で上
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