残暑お見舞

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残暑お見舞い申し上げます。

台風の影響でここのところ不順な天候が続いていますが、健康にはくれぐれもお気を付けください。

さて、京都のキモノ業界、と言ってもメーカーや問屋ですが、大体毎年お盆の1週間を休みます。

今年は9日の土曜日から17日の日曜日までがどうやら夏季休暇のようで、京都の本社もそのようにさせていただきます。

銀座のギャラリーはすでに水曜日からお休みを頂戴していますが、本社と合わせて18日から通常営業に戻ります。

以前にもお書きしましたが、かつてはこのころ、多くの追加注文の製作に追われ、職人さんも1年で最も忙しい頃でした。

今は本当にまさに夏枯れで、この間も西陣で、創業して90年を超える糸屋さんが倒産しました。

ここは他の糸やに比べてダントツに品質の高い糸を作って織屋に販売していたのですが、当然その分高いわけで、近年需要が激減していたそうです。

まあそんなこと読めていたわけで、経営能力の問題でしょうが、それにしても寂しい話ではあります。

どの産地も現場はガラガラですし、職人さんも毎日仕事があるところはましです。
アルバイトと言いながらもそちらの仕事で食っている人も多く、こんな調子では良いものができるわけもありません。

業者も製造意欲に欠け、コピーまがいのものばかりが巷にあふれています。

活を入れてくれる存在が希薄で、全く先が読めないまま、右往左往し、後継者もなく、なるようになれというような雰囲気です。

一部キモノでないものづくりに活路を求めようということで、大手広告社の企画で伝統産業の次代の担い手として取り上げられ者もいますが、テレビなどはその後のことなど何も考えていなくて、興味本位だけの取り上げの仕方です。

伝統には革新がなければ継承できないというのはその通りなのですが、西陣や京友禅も含めいったい何を残す為の革新なのかというのがよくわかりません。

何でもいいからモノづくりができればいいというのなら、大きな革新を必要ともしないでしょう。

友禅でもインクジェットでの生産が革新なら、その通りかも知れませんが、果たして消費者がそれを望んでいるのかは分かりません。

高度な分業制でこそ作り上げてこられた、世界に誇る服飾文化が、どう変質変化していくかは

社会が決めることですし、

個人のパフォーマンスで産地が救われるほどのうねりを生み出すことなども不可能です。

マスコミはそういうことも何も知りませんから、革新の旗手だとか勝手な持ち上げ方をしますが、正に意味のないことです。

いつも言うように流通の改革が今本当はこの業界で一番求められていることで、それが果たされることで、モノづくりに新たな道が見えてくると信じています。

奇を衒ったへんちくりんなものづくりをするのではなく、本物をつくり続けていける環境整備、作り手も売手の正しいコラボが、危急の課題だと私は訴え続けています。

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