謹賀新年

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新年あけましておめでとうございます。

皆様の本年のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

京都の元日は大雪で、前途多難な年を思わせます。

日本国の今年はどんな年になるのかということについては、エコノミストでも色々意見が分かれていますが、それほど複雑なファクターが錯綜していて、正に読みにくいのです。

円安と株高だけが表面的なアベノミクス効果で、強引な金融緩によるものですし、すでにそのことによる綻びが見え始めているのは事実です。

政府の発行する国債を銀行が持とうとしても全部買いあげてしまうと言いうようなとんでもない金融政策が実施されていますが、これは金融機関が余った資金を国債に振り替えることを防いで、その金を民間に貸し付けるようにということなのですが、中小零細の業績の悪いところに貸すわけもなく、結局また土地や建築資金の融資ということになり、バブル期の過剰融資を将来してしまいますし、現に東京や大都会ではその兆候が色濃く見えています。

特に東京はオリンピックまでは右上がりだろうという事で、尋常では無いペースで新築や建て替えのつまらない美意識のない凡庸なビル工事が進行中です。

オリンピック終わればどうなるかと聞けば大暴落するだろうと平気でみんな言いますし、その見識のなさや、お気楽な役人的サラリーマンの言動に呆れます。

自分の担当している間に破綻しなければOKということを全員言うのですから、私は確かにオリンピックの後の日本は極めて危ないと思わざるを得ません。

京都の家業的な経営では刹那的な行動はしませんし、長い先のことを考えれば無駄なビルなど必要もありません。

結局経済のわからない狂人の経済政策で余った金がやはり土地建物に流れるといういうことで、全体的な経済の底上げにはおよそ結び付かないのです。

今のところ円安と株高で恩恵を被るものもいますが、いわゆる中間層は消費税が上がって、かつ円安のマイナス効果で物価が上がり、不要不急のものの買い控えが広がり、経済全体ではマイナスということです。

私は当然そうなると思っていたのですが、庶民の行動心理が読めない輩は想定外だと言っています。まあこれは広範な教養がないことから来るもので勉強不足そのものでしょうな。

さて今年はどうなるかということはまさに読みにくいのですが、アベノミクスの真の成果はこれからなのです。

自分で大声出して言っている第3の矢が、放てるのか、そしてその矢が的に命中するのかというのが問われます。

第三の矢とは構造改革のことを言っています。程度の低い経済学者が相も変わらず大声で規制緩和などともほざいていますが、何でもかんでも変えていいわけはありません。

国民生活にとって長い目で見ていかに無駄を廃除できるか、そう言う構造改革が実は史上命題なのです。

しかし今の自民党ではハッキリ言って不可能です。

農業改革に農協の存在が障害になると言いながら、こんどの選挙で協力を依頼しているような体たらくでどうして改革ができるでしょうか。

小泉、竹中の時でも結局形だけ変えただけで税金にしがみつく必要もない外郭団体を切ることもできませんでしたし、民主党は論外でした。

選挙中に議員報酬を上げるとか、実際は自利の政治しかできない勇気なき良識なき輩に、真の国民のための政治は不可能です。

口先だけの嘘を平気でつくよやなトップに改革などできるわけはないのです。

結局とんでもない強引な金融改革で自分たちの懐が豊かになってほくそ笑んでいるのです。

沖縄で選挙負けたら補助金減らすなどまさに悪魔の所業ですし、人の痛みのわからないこれほどレベルの低い政治家を選んでしまう今の現実では、本当にこの国は迷走するばかりです。

今年はそういう意味で大口叩いている首相の真価を問われる年となりますが、変に国粋主義的傾向が強まっており、国民は自民党のとんでもない政治に常に注視していないと行けません。

キモノ業界など日本中の末端需要で3000億ほどだと言われていますし、そんな小さな業界など政治家は歯牙にもかけていませんし、文化というのは金にならないと平気で言うような自民党の輩にその文化の価値がわかるわけもありません。

つまりは自助努力です。

先が読めない時ほど奇を衒ったことはしないで、基本に忠実であるべきなのです。

当たり前のことを当たり前にする。だれのために何の為に何をするのかを問い直して見るべきなのです。

近年在庫リスクをほとんどメーカーでもっているような状況ですが、店舗経営で問われるのはお客さまにとってどんな店であるべきかということで、その店の個性はその品揃えがまずは基本です。
どんな店づくりをするのか。社会環境によっては修正も必要かも知れませんが、基本的にはどんなセンスのものを提案しているのかが分かりやすくするべきでしょう。

全量買い取りが難しいとしたら、仕入先の好意的な協力を得られるように普段からの良好な関係を構築しておかねばなりません。

かつて私共の得意先の専門店に販売力があるけれど金払いのかなり悪いところがあって、私が改善を申し入れたところ、当時すでに委託販売が主流だったのですが、なんと「どこでも貸してくれるのに借りてやっている」などと言われ、即座に取り引き停止を決めましたが、案の定ほどなくして破産いたしました。もう一つの得意先も「売ってやっているのだから、支払いが悪いと言って文句を言うな」と言われ、一寸売掛残が多かったので、徐々に引き乍ら減らしていったら、ここもまた破産いたしました。

共に食い逃げ倒産で、個人はどこかに資産を隠し込んでいたようです。

両店とも地域一番店の2代目でした。情けない話です。

今年は色々な意味で岐路だろうと思っています。

私も銀座に店を出して15年目で、1つの節目ですし、年齢も65歳を超えました。

公私ともに色々な事を考えなければならない大事な年となりそうです。

キモノファンをもっと増やす、キモノをもっと正しく理解していただくためにも売りての見識、その重要性が益々高まっていくのです。

インクジェットでの生産比率が一段と上がり、レンタル需要も増え続ける現在、産地の技が守れるかどうかと言う事も含めて、真摯で誠実な売り手がこれからも育っていかねばならないとつくづく思うものです。


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