開店15周年に入ります

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今日2月9日が私の銀座の店の開店日です。

2001年2月9日に銀座きものギャラリー泰三という、高級呉服製造卸業として初の銀座のアンテナショップがオープンしましたが、契約は前年の12月13日事始めの日でした。

京都本社の(株)染の聚楽は当時銀座の高級呉服専門店との取引があって、卸をしていたのに、何故そんな目と鼻の先に小売をする店を出すのかと随分とやかく言われたもので、ほとんどの人がどうせうまくいかないだろうと思われていたようです。そういう声がありながらも開設したのは、父以来の本物のキモノづくりを継続したかったということにほかなりません。

銀座で取引していた店は公私にわたって親しくお付き合いしていたので、経営者の考えていることが手に取るように分かりましたし、バブルはじけてからも放漫経営を続け、仕入先に金もろくに払えない状況でしたので、間違いなく破産すると確信していましたし、それから手を打っていたのでは遅すぎますが、その店に替わるところが残念ながら東京に1軒もなく、それなら自分で売ることで、新しいお客を開拓して、物づくりを継続したかったのです。

確かに小売りというのはそんなにやさしい仕事でないことはよく知っていますが、私は若いころから小売店でキモノを買っていたので、小売屋がやっていることも良く知っていましたし、短い間ですが日本橋の問屋で修業していたときにデパート周りをさせられて、デパート商法の裏もよく知っていたことは大きかったと思います。

しかし何よりも私が若いころから現場で物づくりを現実にしていたことと、キモノを着る周辺文化を実際にお稽古してよく知っていたことが続けてこられた大きな理由だろうと思います。

店を開設するにあたって家内の強力無くしては不可能でしたが、家内も着る立場での提案に徹して、一切押し付けたりすることもなく、買った方、着た方が満足されることのみを念頭に置いて続けて来たのです。

得意先の客も社員も取らないということで、まさにゼロからのスタートでしたが、
ネットでの発信を欠かさず続けて来たことが大きく、今では毎月のように地方からも新しい方がおいでになります。

小さな店ですが何とかよくここまでやって来れたのは、置いてあるモノに主張や個性があることはもちろんですが、偏に我々のキモノ文化への真摯な姿勢をご理解いただいているお客様のお蔭ですし、そして喧嘩をしながらも助け合ってきた家内の功績が一番大きいと感謝しております。

明日から満14年が過ぎ15周年に入ります。京都、東京の二重生活もさすがに最近疲れを感じていますし、実際いつまで続けて行けるのかは分かりませんが、いましばらくまさにこの先のキモノ文化に貢献できるよう尽力したいと改めて思うものです。

満14年を過ぎての御礼まで。

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