2015年3月アーカイブ

やる気

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3月も終り、もう4月の声を聞きますが、製造卸などの段階で4月は業者向けの秋物の内見展などが開催されるのが常ですが、かつてと違って新作は少なく、特に加工度の高いものは本当に稀有となってきました。 先日も同業者と話をしていると、一所懸命時間と金を使って上物を生産しても、買ってくれる小売屋はほぼ皆無で、貸してくればかりだそうです。 勿論当社でもそうですが、これでは作り手のやりがいもな

価値観の変換点

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大塚家具の騒動は、親子喧嘩、経営理念の違いなどという風に報じられ、面白おかしく取り上げられていましたが、私はまったく違う観点から見ていました。 会長がされてきた経営は、その時代に適合していたのだろうと思います。 戦後の高度経済成長で家がどんどん建っていく過程で、家具に対する概念が今の若い人たちとちがって、耐久消費財として、良いものを買っておいたほうが得だと思うような旧世代

歴史の重み

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私は現在表千家のお家元と一緒にお遊びするような会の末席を汚しております。 昨年お家元はめでたく喜寿をお迎えになられ、色々お祝いの会が催されてきましたが、答礼として、本日我々の会だけのための御茶事を催していただきました。 表千家の別名不審菴はその茶室名ですが、まさしくその茶室に入らしていただいて、お家元の手によるお濃茶を頂きましたが、その使われていたお道具が半端ではありません。

隠居はできそうにない

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京都観光おもてなし大使になってほぼ1年ですが、キモノ業界では唯一私だけが指名されました。 元来観光関連業者やボランティアの人が殆どなのですが、私は特別の理由で選ばれています。 まあ色々と京都のことだけでなく伝統文化を多岐に渡って知っていることなどから、東京の店を拠点に京都の真の文化を発信して欲しいとのことでしたが、本当はそう簡単には隠居させませんということらしいです。 この間の

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最近聞いた事ですが、西陣の大変有名な織屋さんが廃業をするということで、同業社も寝耳に水で衝撃を受けたようです。 今の当主は三代目で、賃貸マンションを3つも4つも持っているだけに、その資産を背景にいつまでも続けて行かれる織屋の一つとしてみられていただけに、なおさら動揺が走ったようです。 本業が低迷しているのはどこも同じです。この先が不透明なのも同様です。 それでもみんな頑張ってい

子供たちに何を残すのだろうか

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近年、京都に来る観光客がどんどん増えていますので、ホテルの稼働率が88%を超えているという尋常ではない数字なのですが、そのため京都に新しいホテルが次々と建築されているだけでなく、セカンドハウスを持ちたいという需要もあって、マンションの建設がとまりません。 これはほとんど京都以外の業者に寄るもので、中京区は東京や大阪の業者が地上げをしていて、歯抜けの土地が目立ちます。 まさに京都
朝日新聞をお取りになっている方はお分りですが、GLOBEという日曜版が本誌以外についているのですが、3月1日の特集が「着物に明日はあるか」というテーマで、キモノ文化を色々な目線で取り上げています。 編集者がキモノが好きになった女性ということもあるのですが、大変よくまとめられていて、現在のキモノという文化の継承に一石を投じていると思います。 その中で私がインタビューされた記事が写
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