サバイバル

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4月になって、キモノの裏地や白生地、織物など相次いで次々と値上げ通知が来ております。
生糸が円安のためにとても高くなっているのです。

皆相当に我慢していたのですが、ここに来て止むに止まれず上げてきました。

色々なところにしわ寄せが来ると思いますが、大手NCなどがとんでもない赤字を続けているような状況では、なかなかか価格転嫁も難しいでしょう。

しかし断れば徐々に品物が入ってこなくなります。

或る問屋などは支払いの時にとんでもない歩引きをして吸収しようなどというところもありますが、こういうところはいずれ倒産する運命でしょう。

作り手の窮状はもう半端でないところまで来ており、それにもかかわらず叩きまくるようなところにもう多分未来はないでしょう。

アベノミクスの好影響はキモノ業界に限ってはホンの限定的で、富裕層の高額な買い物のあるところはそれに支えられていて、一番産地的には動いてほしいそこそこの価格(50万前後)のものの動きが非常に悪く、生産減に歯止めがかかりません。

にもかかわらず、原料、材料などの価格は上がる一方ですし、とても後継者育成などの余裕はありません。

かといってインクジェットなど低付加価値商品の生産も相当に落ち込んでおり、各産地は頭の痛いことばかりです。

私も今ならまだぎりぎり上物の生産ができますので、この時期大変ですが、無理のない程度で染出しをしてまいりたいと思います。

人づくりができていないこの業界にいつ本当の光明がさすのか私にも全く分かりません。

先を読むのが経営者の仕事ですが、一つ言えることは一段と淘汰が進み始め、この業界に入ってくるよりは、去って行く人がどんどん増えて行くということは確実なのです。

ただ中には色々知恵を出して生き残って行く人も勿論いることでしょうが、同じことを同じようにしてではだめでしょうし、売り手もリスクを張らないと良いものは手当てできないということも当然で、その企業間格差は開く一方となります。

まさにアベノミクスがサバイバルゲームを加速化させるような気がします。

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