麻のキモノ

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夏のキモノの定番で麻のキモノがあるのですが、昨年買いながらまだ着ていないとても綺麗な色のものがあるのですが、いつデビューさせようかと思案中です。
ところで麻のきものには「ラミー」とか「苧麻」とか「からむし」という言葉が品質表示のところに書いてありますね。これは本来みんな同じ意味なのです。
現在の麻の繊維は大きく分けると、ラミーとリネンです。日本語で苧麻と亜麻です。キモノは苧麻を使います。かつては大麻が自生していてそれを繊維にしていたのですが、現在使われていません。今日本では福島の昭和村というところだけで苧麻は生産されているようで、それ以外は輸入に頼っているようです。
ところで麻のキモノの品質表示に経糸ラミー糸、緯糸手積み(てうみ)苧麻等と書かれているものがありませんか。キモノ業界ではラミー糸というのは機械での紡績糸ということにして、手で繊維を作るモノを手績み糸といって区別しています。一番安いものは経緯ラミーの機械織のもので、これなら数万円であります。正反対なものが上布と呼ばれるもので、すべて手績みの糸で手織りで作られます。越後上布などは200万円もするものがあります。それでは高すぎるので、経糸だけラミーを使うものがあります。これだと数十万円のクラスです。上布と安い麻のものを手で触ればその差は歴然です。同じ麻ですが糸が長く細い上布と、短繊維を紡績した織物とは同じ麻でも月とスッポンほど違いますが、普段着として気楽に着たかったら安いものでも十分かと思います。200万もする上布を気楽に着られるような身になってみたいものですがね。昨年買ったのは緯糸だけが手績みのものですがまあ私には分不相応なのですが、男物なのにとても明るい色で織らせたけれど売れないから安くするから私に着てほしいとある懇意な織物問屋の社長が言ってきたので、モデルになることにしたというわけです。麻のきものはしわになりやすいですが、水に付ければ直ります。間違ってもガード加工などしてはなりませんよ。

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