夏枯れ

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今年の夏も大変に暑く、かつ不順で、物販はその影響を相当に受けているようです。

中国人が買う店は別にして、全般に銀座でも景気は良くないとぼやく人のほうが多いようです。

大企業が人件費上げてもその結果で本当に内需が好転しているでしょうか。

中小零細はコスト高で苦しんでいるところの方が多くてとても人件費を上げるところまで行きません。

地方経済は相も変わらず低迷したままで、役人が考える馬鹿の一つ覚えのような地域振興券が、東京資本の大手スーパーなどで使われて何の意味もないなどということも言われています。

前例主義で世間知らずで知恵の無い官僚に根本的な問題を解決できる能力などあるわけもなく、東京一極集中格差の拡大は大きくなる一方です。

今、日本は色々な意味で変わり目なのだと思います。

戦後70年と言うと、そろそろ戦後の3代目が中心となっている状況です。

当然ですが生まれ育ちから来る価値感は私などとは大きく違います。

キモノ業界でも父は戦後起ち上げどんどん伸びる中で商ってきて、昭和40年代は京都の基幹産業として地域経済を支えていました。

私はその頂点のような年にこの業界に入り、その後一方的に生産が落ち込んで行くなかで、苦しい経営を続けてきました。父は幸か不幸か昭和62年、今のような嫌なことを見ないで、いい思い出だけをもってこの世を去りましたが、私は確かに良い時代も経験しましたが、バブル以降の急激な落ち込みの中で右往左往したのも事実です。

団塊の世代が全員65歳を超え、この業界でも次々現場を去って行きますので、

私など業界でも超ベテランの類いとなってきました。職人さんもみんな年を取りましたし、やはり我々の時代は終わりつつあるのだなという感がします。

業界の浮沈を見てきた私にはそれなりに知恵と経験があると自負しますが、一体何がバトンタッチ出来たのかと言う忸怩たる思いもあります。
社会が大きく変わりつつある中で、旧来の価値感の中で商うのは極めて難しいというのは実感です。

私がこうしたほうが良いという思いでアドバイスしても、煩がられたりすることを感じますので、まあこれから後どれほど仕事ができるかは知りませんが、私はマイペースで本物を薦めて行きたいと思いますし、それが受け入れられないのなら自然に引退ということになると思います。

そう言う意味では私と同じ思いを持つお客様がどれほど居られて来て頂けるかということに尽きるわけです。

私はもうキモノ雑誌なのに広告を出したりするのは止めましたし、当店のことをネット上では発信していてもそういう広告媒体で見ることは少ないので、まだまだ知られていないかも知れず、そう言う意味では努力不足なのかもしれませんが、お許し下さい。

私がまだこの仕事で今後も長く商っていかなければならないという事でしたら、色々考えることもありますが、後継者を作ることができなかったので、その知恵やアイデアは次世代で頑張る人に伝えて行きたいものです。

呉服業界夏枯れで相当に苦戦の模様ですが、秋になって果たしてどうなのかということが気がかりなこの頃です。

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