伝統工芸展

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今三越本店で恒例の伝統工芸展が開催されています。
以前にも投稿したと思いますが、日本工芸会主催の公募工芸展です。

日展の工芸界とは一線を画し、正に伝統的なものが主で、現代工芸的なものは入選しません。

でもこれこそが日本の先人が築いてきた文化であり、これからは現代美術だなどと嘯く輩に伝統工芸を下に見るような言動がありますが、呆れ返る話です。そういう輩に限って日本の文化を知りませんし、教養がありません。

先人がどんなものを作ってきたか、その技を継承し、かつ新たな工夫を凝らしたものづくりをされている作家さんの作品は大変モノづくりの上で共感し、勉強になります。

若いころはこの会の作品で啓発され、ものづくりに生かさせて頂いたものです。

でも最近残念なのは、すくなくとも卸の段階で、そういうものを正しく評価しリスクを張ってもらえることがほとんどありませんし、やりがいを無くします。

高度なレベルのものづくりは、ますます厳しいのですが、ぎりぎり今ならつくれそうですので、お誂えいただければ対処致します。

伝統工芸展は実は販売もできるのです。作品の前に置いてある札の裏に値段が書いてあるのですが、染織品は一寸どうかなと思うものも少なくありません。

本物の高級なモノづくりが激減しているので、こうした作家ものを高級なものとして勧める傾向がありますが、これもまたいかがなものかと思いますが、本物とは何かわからない売り手に取っては、高いものが高級品として販売する傾向があって致し方がないのでしょうか。

売り手に勉強してもらわないと、本物の技も守れません。

最近キモノ検定の2級、1級を目指すような女性も少なくありませんし、口から出まかせのいい加減な説明は消費者の不信を生むだけなのです。

今だからこそ、基本に立ち返り、自分の仕事に関して勉強をすると共に、その周辺の文化の知識も増やして行かねばなりません。キモノの仕事を生業として続けていこうという人には特に言いたいことです。

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