連帯

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我々のキモノや、西陣織の帯などは、高度に分業されてモノづくりをしていますので、

伝統産業の中でも工程としては大変長く、完成までには多くの人を要します。

最高のものづくりには1から10まで優秀な技の連続がないと完成しませんが、そのラインがだんだんつながり難くなってきたということはいつも指摘している通りで、年を追うごとにその高齢化は進むばかりですし、この先どうなるかは誰しも予想できます。

我々はある意味誠に日本らしい仕事をしてきました。

一つのものをみんなで作り上げていくわけで、正しく共同作業であり、その連帯感がなければ本当に心のこもったものはできません。

職人さんも前の段階の仕事を尊重して、それを生かしていくという心遣いが求められますし、そうでなければせっかく前の段階まで良い仕事を続けて来たのに、どこかで台無しになってしまうことも無きにしも非ずです。

ですから我々発注者は、次の仕事を誰にして貰うかをよく吟味しなければなりません。

腕のある職人さんは、前の仕事のレベルは直ぐに分かりますし、それに負けないような良い仕事をするべく心を砕くものです。

かつては職人さんもそれぞれが切磋琢磨して技を磨いて行ったものです。

でも今は余りにも仕事が少なく、そうした機会もなくなり、技量はこのままでは落ちる一方となるでしょう。

良い仕事が与えられないと、がんばれませんし、作り手もやりがいを失います。

私もこの年になると、売れれば良いというようなものづくりはしたくありませんし、かといって需要がないようなものでは作ることは叶いません。

バブルのころまでは本当に最高のものづくりを目指し、みんな頑張り競争していましたが、今は作り甲斐もなくなってきました。

卸は委託ばかりですし、こんなものつくってくれなどという声は皆無です。

業界が劣化し、本物を作ることが本当に困難となるということは、正しく文化の崩壊です。

日本社会は連帯感を持ってことをなしてきたはずなのに、小泉政権以降、何でもかんでも儲けたものが偉いだとか、教養があまりにもない竹中などが日本の伝統文化を無視した屑金融政策もあって、この国の本当も力を失いつつあります。

小泉以上のあほ総理は文化も教養も無いアメリカにすり寄ることが国益だなどと抜かしていますが、日本文化の価値のわからないことは本当に可哀想な男です。

本当に日本が劣化してしまい、連帯、つまり和を以って貴しとする、日本の成り立ちアイデンティティを全く理解しない屑どもに政治をされてしまう現在、モノづくりの劣化も致し方ないのでしょうか。寂しい話ばかりです。


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