こだわりの西陣のきもの展

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11月12日(木)から23日(月)まで、西陣のこだわりのオリジナルなキモノを製造卸されている「よしい」さんの作品展を開催します。

昨年に引き続いての開催ですが、前回たいへんご好評でしたので今回もご無理をお願いしました。

西陣のお召は織のキモノの代表でもありますが、格下の紬よりも、機械織がほとんどだけに、価格は安いのです。

価格が安くて、上質な生糸を使用しますので質もよく、かつ無地ものなどは準フォーマルとしてもお使いいただける用途の広いお召しは、戦後は大変多く生産されたのですが、京都の手描き友禅にその地位を奪われ、生産数は激減し、桐生などは実質廃業してしまいました。

そんな中でも「よしい」さんは、染の加工と併用するなど、お洒落なオリジナルなものづくりを続けて来られました。

機械で織るキモノはある程度ロットが必要だけに、いまほど販売数が落ち込むと新規のものを作る事は大変難しくなりますし、私同様大変頭を痛める昨今です。

売れなければ、新規生産を続けていくことは叶いません。

私も好きで、好んで着ているお召しの魅力をより多くの方にお伝えしたいと思っております。

お召しは、緯糸に強撚糸を使いますが、右撚り、左撚り交互に織り込むのです。

織るときには糸に糊がついているのですが、織終るとお湯の中でその糊を取り除きます。
そうすると、撚りが戻り、右撚り、左撚りの糸が絡んで、独特のシボというザラッとした
風合いが出ます。

ところが生産数の激減から、この一番重要なお召しの緯糸、お召緯(おめしぬき)を作る業者が立った2軒しかないと言われており、近い将来純粋なお召縮緬のキモノを生産することが出来なくなるかもしれないといわれています。

お召しという組織は、西陣の他に、現在米沢、塩沢などでも織られています。

米沢のほうが値は安いですが、それなりの理由もあり、私は西陣を皆さんにお薦めしております。

江戸時代徳川家斉がこの強撚糸を織り込む縮緬組織の織のキモノを愛でたことから、御召し物と言う名がつき、それ以降お召と呼ばれるようになったそうです。

桐生や米沢が京都の真似をして、一時期は桐生の方が生産が多かったのですが、作り過ぎた報いで、生産が激減しはじめあっという間に消えてなくなってしまいました。物づくりのこだわりや歴史が西陣とは格段に違ったということでしょうか。

近年復活させようと頑張っておられるところもあるようですが現実は厳しいでしょう。

ただ西陣も今後ドンドン業者が消えて行く趨勢ですし、いつまでたっても生産上の危機から脱することが出来ないという現実です。

後継者のある「よしい」さんが今後も生産し続けていけるよう、私なりに応援させていただければと思っております。

男物も揃っておりますし、梅垣さんのKARAORI NOUVEAUも揃えていただいています。

よしいさんのキモノに梅垣さんの洒落帯は、とても上品な取り合わせで、私は強くお薦めいたします。是非期間中にご鑑賞いただきたいと思います。


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