今年もあと1ヶ月

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ちょっとパソコンが不調で、しばらく投稿しておりませんでしたが、
早いもので今年ももうあと1ヶ月ですね。

京都は11月の気温が異常に高くて紅葉の色づきも悪く、観光客もがっかりされていたようです。ただ尋常ではない人数が押しかけるので、そのことによる弊害も散見します。

観光客の数を増やせばいいという市の方針には違和感を感じていますが、いまだにそのつもりのようなので、未来にいかに京都の伝統文化を繋いで行くかということに関しては深刻な問題も提起されています。

観光関連は海外からの人が増えたおかげで、依然好調を維持しているようですが、その恩恵にあずかれないような商いは、どこといわずあまりいい話は聞きません。

特にキモノ市場は過去にないほどの落ち込みだというところも多く、先が読めない状況となっています。

そうした背景を受けて、ある大手問屋が上場廃止をするということで話題になっていますし、他の大手問屋が毎四半期赤字が続いていたり、老舗デパートも赤字だったり、ここのところキモノ市場に明るさは全く見えません。

金融機関も一体どうなるのかと心配しています。

一時期止まっていた倒産も次々で始めましたし、その恐れのあるチェーン店も散見します。

当然乍らそういうところにモノを卸しているところも大苦戦で、製造意欲は減退し、白生地産地も底なし沼状況です。

現政権の思いやりなき政治に、将来への不安を覚える一般国民は大変多く、そのことが不要不急のものを買わないということにつながっていますから、キモノ業界の直近の市況は今後も相当に苦戦していくことは間違いないでしょう。

ただキモノを着たいという人自体は確実に増えている気配ですから、買えないけれど着たいという需要をとらえたレンタル市場は一段と拡大していくのだろうと予想します。

しかしながら次世代に良い着物を買っておいてやりたいという需要も少なからずあるわけですので、そういう意味でも二極分化は進む一方です。

とはいっても職人さんの高齢化、後継者難から考えても、上物の生産が10年以内にほぼ不可能になる可能性を秘めていて、将来へのモノ作りに対しての危機感は増すばかりです。

どこに行けば良いものがあるのか、本当にまじめで真摯に客目線で商ってくれるところはどこなのかと探しておられる方は依然多いのですし、そうした人たちのニーズにこたえられる店の情報発信を期待したいものです。

またキモノ雑誌ももっと真剣にそうした店の発掘に努めてほしいですし、より上質で上品な着姿を発信してほしいものです。

男の着物姿でも、お召の上下に色足袋姿などが平気で掲載されていると、本当にその見識を疑います。

プロである限り、キモノを飯の種にするすべての人が、もっと勉強し、真にこれからのキモノファンを増やし、安定的な需要を構築していかねばなりません。

それもこれもすべて業界人のまじめな努力にかかっているのだと私は常々思っております。
お客さまと一緒にキモノを楽しもうという姿勢が問われるのでしょう。

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