私共が銀座に、高級呉服業界初のアンテナショップを開店させていただいて、お陰様で満15年と なり、16周年となります。 その当時私の作るものを長く扱っていた高級呉服専門店のあまりにも情けない、作り手への思いやりのない、無能な放漫経営を見て、100%間違いなく倒産への道を歩んでいると確信した私は、そのものづくりの歴史を閉ざすことの無いよう、つまり先代からの泰三のものづくりの文化を継
2016年1月アーカイブ
東洋経済オンラインは http://toyokeizai.net/articles/-/101964 第三回目の配信でした。 今回は特に女紋のことが書かれています。 何度私が色々書いても、業界人は勉強し様ともしませんので、今回は取材記事の形で私の親愛なる大学の後輩の才女が書いてくれました。 女紋は家を継ぐという思想に関係しています。 そもそもこの世の中は女性がいなければなり立ち
私は4月で67歳となりますが、父がその年齢で亡くなっただけに、もうそんな年になったのかとつくづくと年月の過ぎ去る早さを感じております。 28年前私が38歳の時に父が亡くなった時、父の死んだ年までは、この仕事を続けなければならないと強く誓ったものです。 キモノ業界は特にバブル経済が弾けてから、一直線に規模が縮小し、それがために詐欺的商法がはびこり、それが今も尾を引き、嘘丸出しの程
2017年春からまた消費税が上がりますが、それについて食料品などに軽減税率を適用するかどうかで随分揉めましたね。 当初はまったく考えていなかったようで、財務省などの言い草は、軽減税率で得をするのは富裕層だから、する意味が無いという、低所得層に対する思いやりなど欠けらも無いカスのような発言が目立ち、自民党政治家と官僚の程度の低さに呆れかえりました。 まあ結局公明党の選挙対策もあっ
成人式は元来の元服の儀式を踏襲したものですが、かつては小正月、つまり1月15日に行われていたこともあって、成人式は1月15日と決まったものでした。 ところがハッピーマンデー法という世界に類を見ない自国の文化に泥を塗るようなことをして 大切な歴史が風化されてしまっています。 歴史と文化を重んじない教養のかけらもない無能の官僚と政治家が、この国を蝕んでいる一つの表れです。 今の若い
お知らせですが、いま発売中の週刊朝日に、皇后美智子さまの和装が特集記事で掲載されています。 12カ月1枚ずつ写真を使い、カレンダーになるようにしてあります。 このキモノの解説の監修を私と家内でさせて頂き、その旨記してあります。 御興味あれば覗いてみてください。 もう一つご報告ですが、今日の東洋経済オンラインに私に対するインタビュー記事と言う形での掲載があります。 http://
先の写真のようなキモノを作るには1年以上の歳月がかかります。 加工中の在庫を仕掛在庫と言いますが、製造業全般で言えば製品在庫だけでなく仕掛在庫もできるだけ少なくすることが理想です。在庫で寝る金が少ないほうが良いのは常識です。 一頃有名だったトヨタの看板方式と言うのはまさにそれを狙った製造方式です。 しかし私の会社のもの作りは全く逆のことをしており、いつ出来上がるかさえわからない
この訪問着は先日の紅白歌合戦で、石川さゆりさんが歌われたときにお召になっていたものです。 波の絞りに見えるところは友禅で表現し、後は総刺繍で加工した豪華な逸品です。 作るのに優に1年以上かかったものです。 かつて紅白歌合戦は、演歌歌手の豪華な衣裳比べのような様相を呈していて、それを見るのがとても楽しみでした。 泰三の作品も過去に何度も使われています。特に石川さゆりさんはお誂え
先日アップしたつもりが保存をするのを忘れたようで消えてましたので再投稿いたします。 歌舞伎座に夕方に行くと、キモノ姿もよく見かけます。 明らかにリサイクルだろうというキモノに、柄足袋に柄衿と言う姿も多く、時代は変わったなと言うしかありません。 男のキモノ姿でも、お召しの上下に袴を付けているのに、カラー足袋と称する奇妙なものを履いていたりします。 これはすべて知らないからですね。
明けましておめでとうございます。 旧年中はことのほか御厚誼を頂戴し、家内共々心より御礼申し上げますと共に、 本年も相変わりませずご鞭撻のほどお願い申し上げます。 昨年は色々なことが内外にあり、決して平穏な一年ではありませんでした。 今年も同様に何か不穏なことが起きるのではないかと心配されます。 これは政治があまりにも拙劣でとんでもなく程度が低いことと大いに関係があります。 教養
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