おキモノのご注文について

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先日の放送を見ることができなくて残念だったという声が非常に多いので、HP上に動画で貼る予定をしております。
しばらくお待ちください。

地方の呉服屋さんからもとても良い番組だったとかお電話頂いたりしていますので苦労して協力した甲斐があったと思います。

ところで泰三のキモノを見てみたいけれど普段からのお付き合いの呉服屋さんがあって、そちらから購入したいという方もおられると思います。

その呉服屋と当社が取引があれば問題ありませんが、ほとんどそういうことは無く、仮にお客様の声があると、本当なら私に直接言ってくればいいのですが、
私はどうも業界で強面しておりますので(笑)怖がって、どこかの問屋に頼みそこから当社へ依頼するということがあります。

しかし長い時間と金をかけて製作した作品を右から左に、しかも初めての取引で貸してくれと言う虫のいい注文には私は最近応じません。

第一価格はその呉服屋が借りたものにまたとんでもない値を付けられるかもしれませんし、その間に問屋が入れば、その問屋もノーリスクで暴利を貪ることもままあります。

作り手にすべてのリスクを被せている現状では、高級なもの、上質なものの生産が一段と陰りを見せるのは当然です。

メーカー問屋の中にはそのリスクに耐えられず、モノづくりを辞めていったり、下請けの悉皆屋に金を払わず、結局職人さんがただ働きというケースは枚挙にいとまがありません。

私の場合はアンテナショップを銀座に持っていますし、京都でも消費者のお相手は可能です。

私が作ったものは私が値を付けますし、知識のない人もいますので私が説明します。

その呉服屋さんにはリーズナブルな紹介料という形でお取引は可能ですので、その呉服屋さんと一緒に銀座や京都に来られるか、事情をおっしゃっていただければできるだけそのお付き合いのある方からお納め出来るように配慮は致します。

先日いきなり放映で映された振袖を貸してくれという問屋からの注文がありましたが、言下に断りました。情けない話です。買いたいというのなら相談に乗りますがね。

真面目な作り手への尊厳、感謝、思いやりなきこの業界はこのままでは崩壊してしまいます。

レンタルやリサイクル、写真館だらけになるでしょう、嘆かわしい流通環境を改善するのは、結局作り手自らなのだと思います。

本物志向のキモノを求める人は少なく無いのです。どうすればそのお客さまにモノづくりの情報が伝わるかということが先決の課題です。

専門店はホームページも持たないところも多く、SNSもしていませんので、消費者は情報に飢えていますが、安心できる店舗や、良質な商品情報にもたどりつきません。

着物雑誌にはとんでもないろくでもないところも多く、私も近年忌避しています。

真面目なところほどこうした媒体の低レベルかを強く感じ、その編集者の無知もあって、上物の情報など一切得られないというのが現状です。

真面目な専門店がこうしたブログやSNSを活用して情報を出せば良いのですが、高齢のところはまず無理ですし、後継者がいても何もし無いところが山のようにあり嘆かわしい思いは募るばかりです。

真面目な良いものをお勧めすることが産地を助けるのですが、そういう思いで仕事をしている人がどれだけいるでしょうか。

結局買い取りをしないで借りればいいという安易な商いが横行したことが勉強不足につながり、製品への思い入れもなく、値段も好き放題つけるということで、ますます御客目線から外れていきます。

当社も元来はメーカー問屋ですから、私が信頼できると思える専門店とはおつきしいたしたいとは思います。まずは人間関係の構築です。会って話さないとわかりませんが、そういう人は来ませんので、結局消費者が私の店のことを探されない限り、情報が伝えられないということです。

モノづくりのための技の継承をどうするか行政にもこれと言った妙案はなく、このまま高齢化が進む一方で、終わっていき、この文化を守れないということで世界から馬鹿にされることでしょうな。

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