保護主義は衰退を生む

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アメリカ第一主義と唱え、保護主義貿易をしようとする大統領が誕生しましたが、

保護主義は国が栄えるどころか、逆に衰退していきます。

自動車などはどこで組み立てるかということで、部品なども色々な国から輸入してなり立つ今の

現実では、自分のところだけでなにも出来無いし、協調なくして良いものは作れません。

キモノ業界でもかつて輸入生糸から国産糸生産を如何に守るかということで、結局役人のできる

ことは補助金行政で、天下りするためのろくでもない団体をつくり、本当の意味の産業育成など

何もできませんでした。

保護のために御補助金行政というのは経産省も同じですが、教養などからきしない輩にはどう守

って良いのかがわからず、結局自分たちに取って美味しい目のできる仕組みを作るということだ

けで、終ってしまい、産業自体は増々衰退をしてしまいます。

日本の養蚕農家は戦前の最盛期200万軒あったそうですが、今や400軒もありません。

そしてまだ減っています。保護行政が完全に失敗だったのです。

国内絹需要に対しての輸入比率は95%を超えているはずです。

ものづくりは競争状態にあって覇を競っているときのほうが、良く勉強もしますし、研究開発怠ら

ず、製品の質は上っていくのですが、全体のパイが小さくなり、保護行政に入ると、輸入品との競

争意識も薄れ品質は落ちていきます。

泰三のキモノに使われる白生地の糸は国産糸を使いません。

価格も高いのに糸の品質にムラがあるとのことで、先染めのものなどは別ですが、我々のような

高級な染のキモノを作るものには国産糸を使ったものは取引している白生地問屋も納めてきま

せん。

ただ当社も裏物には最高級の国産糸を使った製品を仕立ての時に使っていますし、評判は良いようです。

キモノ需要が激減していることで、それに頼ってきた国内養蚕がダメになってきましたし、人件費

が後進国とあまりに違うので、価格で太刀打ちでき無くなったということも原因ですが、輸出商品

として付加価値の高いものづくりをするというような発想があれば、もう少し生き残れたかも知れません。

人間でも競争状態で揉まれたものの方がいざとなった時に強いと思います。

今の教育では少子化で大事に大事に育てられるので、ピンチになった時に折れてしまう傾向にあるようです。

切磋琢磨という言葉を忘れたら人間の成長は止まります。

あいつに負けるかという克己心が今の日本人からなくなっていくような気がして心配ですね。

まあ取りあえず貿易などしたことのない大統領の恣意的な発言で右往左往させられるのでしょう

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