健康一番

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京都はキモノ業界で言えば一大生産地ですが、ご案内の通り、年々歳々生産は減退の一途で、まさに激減状態となっています。
もちろんそれは消費の減退、販売数量の減少によるものであって、不可抗力とも言えますが、なぜ売れないかということに関しては単なる景気のせいばかりではない業界の事情があります。
それは別にして、生産者側のストレスは半端ではなく、それがためか、最近健康を害している人を散見しますし、亡くなった方もおられます。
ほとんどが零細企業者が多いので、当主に健康障害が起きると、企業存続が危ぶまれますし、多くの場合廃業していきます。
生産者側の高齢化は深刻ですし、こうした健康上の諸問題は、技の継承への大きな壁となりつつあります。
特に西陣織の世界最高レベルの織物文化の未来への橋渡しは、待ったなしで抜本的対策を打たなければなりません。
にもかかわらず、組合もろくでもない事情でなんの対策も打っていませんし、行政も何をしなければならないかが分かっていません。
京友禅も同じです。
レンタル業者ばかりが好調とはいえそのキモノや帯はインクジェット染めや超超低レベルの織物で、京都以外で作られているようですし、何ら地元の生産に寄与しません。
まあ時代が変わったなと、若くない私も思うようなことが次々台頭してきて、我々の時代の常識や正論が通じないと言う事態に、真面目な作り手は疲れ、白け、去っていくのです。
心身ともに健康でなければ良い仕事もできません。もの作りは機械ではなく人が支えているのだということをまさに忖度していただきたいと思いますね。

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