北川の倒産はある意味一つの暗示かもしれません。 私が大学卒業後修行に行って京都に戻った頃、確か当時で70億円ほどの売り上げがあって、高級呉服の製造卸業ではダントツの会社でしたし、センスも良く、実際よく売れていました。 それが直近の売り上げは1億円もないようです。 これには、この会社自身の問題もあって、詳しくは書きませんが、ただ高級フォーマル路線を歩いてきた道が極端に細くなってい
2017年5月アーカイブ
京染呉服製造卸業として、当社の同業でもあった北川が破産申請をしました。 私の若い頃は業界でもダントツの存在で、実際良い物を作っていましたが、今の経営者に交代してから、坂道を転がり落ちるように業績が悪化していきました。 まあ無能の極地のような男でしたので、いずれはこうしたことが起きるだろうとは予想していましたが、何よりだめだったのは、以前はオリジナルのものを悉皆屋に作らせていたの
5月27日(土)から30日(火)まで、銀座の時事通信ビルのホールで、日本紬織物フェスティバルが開催されます。 日本中の主たる織物産地の製品の展示販売会で、実演もあります。 ただどなたでも見るだけでもかまわないので。ご興味ある方は勉強にもなると思いますのでおいでいただければと思います。 もし買い求めたいという方が居られましたら、受付で結城の藤貫(ふじぬき)さんを呼び出していただい
今の世の中では、あらゆる宣伝媒体を使ってPRすることが、特に物販業界では当然のことです。 高齢者でもスマホを持つ時代です。老いも若きもインターネットで何でも検索したりするのが常識であることは疑いがありません。 私が銀座に店を開設したのは2001年の2月でしたが、いきなり天から降ってきたようなお話で、ほとんど名の準備もないままにまさに徒手空拳でアンテナショップを開いたわけです。
京都の帯のブローカー問屋が破産したというニュースが飛び込んできました。 かつて大変有名な帯の専門問屋が、バブルはじけた後の極めて放漫で、無策の経営の前にあえなく破産したのですが、その時の社員でデパート係だったものが、デパートに口座をもらい、織屋の協力を得て、ブローカー的な商いをしていました。 ほとんどメーカーからの借り物で商っていますし、相手はデパートで支払いも良いので、真面目
私は若い頃、業界の当時若手のリーダー的存在だったある青年会で活動しておりましたが、その当時の後輩などが、結構みんないい年となって、跡継ぎとして活躍しております。(倒産したり廃業したところの方が多いですが) 当時構築した人的なネットワークが私の財産です。彼らの人間性も知っているので、本当にまじめな人たちだけと今もおつき合いをしております。 そんな中に紬問屋の社長もいますが、過日四
11日から今河織物さんの「木屋太」というブランド名で展開されているお洒落なお召しの作品展を開催させていただくのですが、一言にお召しと言っているメーカーの中で、真にお召し緯(右撚り左撚りの超強撚糸)を使っているところは、西陣でもたった2.3軒だと言われています。 他産地の中には、お召しと称してはいても、西陣から見たら足下にも及ばない低品質の糸を使い、かつ甘い織組織なので、お尻のと
早くも五月となりました。 風薫る五月まさに京都は新緑も美しく、私の好きな季節です。 東京では日本橋コレドで東京キモノショーと名付けて、いわゆる現代のキモノのイベントが開催されています、秋に行われるキモノサローネのメンバーとかぶっているようです。 こうした催しは悪いことではありませんが、これから本当にキモノを買おうと思っておられる方は、こう言うのより、本格的な伝統的なかつ上品なキ
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