仕立て替えなどの話

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前回黒留袖のことを書きましたが、FBにも同じようなことを投稿したら色々とコメントもありましたし、やはり着たいと思っている人は少なくないようです。

嫁入りの時に持ってきたものが派手すぎて着られないといっても、中にはリメイクできる物もありますので、専門店などで相談されたらと思います。

貸し衣装にはろくでもないキモノしかないのは当然ですので、お手持ちのものが再生できればそれに越したことはありません。

ただ最近はそうした知識が爪の先もないものが平気で販売に従事しているので呆れかえるばかりです。

過日もある銀座の良く宣伝しているリサイクル店で自分の寸法に仕立て替えが出来るかと聞いて、出来ると言って購買された方が、私のところに持ち込まれましたので、なぜかというと、仕立て替えするに当たって採寸して欲しいと行ったら出来ないと言われたそうで、そんなところで仕立て替えしたらとんでもないと思って私に相談に来られましたが、その人の寸法には全く仕立て替えの出来ない小さな人が着ていたキモノでした。身丈も裄もまったく出ません。

そんなこと瞬時に分かるのですが、その店員は全く何もかもしらなかったようです。
返品は見立て換えをアドバイスしましたが、それにしても情けない業界に成り果てたものです。
リサイクル店の店員だから知らないでも良いのかと言うことではありません。逆に仕立て替えなども含め、リフォームやリメイクが出来るかというような知識を持ったものが仕事をするべきですが、現実はとんでもない嘘を平気で言うような輩ばかりです。

私も時々知らん顔して覗いてみて、ちょっと質問してみて噴飯物の答えが返ってきて呆れかえったものですが、そんな輩に説教したり指導しても徒労ですから、まあ何も言わず出てきましたが、経営者が何の指導もしていないなと思った次第です。名前は言いませんがチェーン展開しているところです。

何も知らない消費者が知らないでつんつるてんの、丈の足らないみっともない着姿をしているのを見ると、ああリサイクルで買ったなとすぐにばれます。

近年はかつての有名高級呉服店の畳紙(たとうし)に包まれた筋の良い逸品もリサイクル店に出回っているので(本当に後の代がキモノを着ないからもったいなくも捨てられてしまいます。教養の無い女性は損をします)、目利きなら本当に良い物もあるのですが、その際問題なのは、自分の寸法に合っているのか、そうでなければ仕立て替えが出来るのか、紋の入れ替えは可能かなど、自分のワードローブとして着用可能と出来るかと言うことです。
今の日本女性は手足が長くなって、昔のキモノではほとんど裄が足りません。

ですからまず自分の寸法で着られるキモノはほとんどないというのが現実ですので、店員によく確かめてお買いになることです。

そのことを答えられないような程度の低いところで買うと損をしますので、安いからということではなくて、綺麗に着てほしいという私から言わせると、販売員のあまりにもひどい知識不足がキモノ文化の低劣化を進めるというのが現実なのです。

売り手はもっともお客に対して責任を負うのですし、古着屋やレンタル屋でも一応に勉強を重ねていく努力をしなければ生き残っていけないというのは当然の話だろうと思います。

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