昨年の友禅生産

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先頃京友禅の種々の組合の統合の生産統計が発表されていましたが、またも数量で3%程ダウンしており、長期の低落傾向に全く歯止めはかかりません。

原因はいくつもありますが、最近は高齢化による事業所の廃業などで組合員数が減っていることも一因でしょう。

内容はほとんどの数字がマイナスですし、最盛期の数字の2%位しか生産がなく、その中の60%程がインクジェットと機械染めです。

インクジェットは大半が振袖生産ですが、実はその数字も落ちていますし、振袖全体で見ても7%近く前年から減っています。

成人人口の減少と、レンタルの増加で、ポリエステルの安物の振袖を作る業者は多分ほとんど組合に属していないので、数字では出てきませんが、かなりの数量を作っているはずです。

人口減による消費構造の変化は著しく、それに合わせたマーケティングが必要ですが、この業界人でまともなマーケティングを考え施行している人は極めて少なく、なすがまま状態で、全体の低品質化や、購買意欲のある消費者の意向からドンドン外れていきます。

まあ今更言っても遅すぎますが、消費者値線ゼロの業界に反映などあるわけもなく、嘘をつきまくって詐欺的商法で伸びてきたようなNCは次々破綻して、そこに頼った業者も連鎖して倒産したり、相当な苦戦です。

かといってデパートや専門店はどうかと言えば、デパートはキモノなど何も知らないようなサラリーマンがバイヤーなどしているわけで、過去最低水準の最悪の状況です。問屋から経費をむしり取ることばかり考えているような程度の低い無能が上から目線で物を言うなどまさに臍が茶を沸かすような事態です。
もっと問屋が毅然としてそういう若造に渇を入れれば良いのですが、今のデパート取引している問屋にそんな気骨のある社長など皆無です。
私なら机ぶっ叩いてぼろくそに言っているでしょうな。

専門店も色々で、発信力のあるところにやはり人は集まりますが、売らんかなという店も多く、行って幻滅する店も少なくありません。

まあ要するにこの業界の作り手の衰退と質の低下に歯止めはいつまで経ってもかからないのは、売り手の問題であることは歴然です。

作り手に感謝の念のない金もろくに払わないような流通業者は一刻も早く消え去って欲しいモノです。

一生懸命お金と時間を掛けて作ったものを平気で借りて、売るのまでも問屋やメーカを利用するような業者の方が儲かるなどと言う世にも不思議なとんでもない構造は、結局多くの不利益をすべて消費者が被っていると言うことなのです。

こんな全業種中最低最悪の流通環境では、何時も私が指摘するような質の高い上物の生産は早晩止まってしまいますね。

私は孤軍奮闘で上物屋として業界初の製造小売り型経営に転じることで質を落とさない物作りを可能にして参りましたし、そのおかげで得た有形無形のものは数え切れなく、多くのお客様とキモノ文化を共有し喜びを享受して参りました。

後に続く人がいて欲しいと願っていたのですが、訳の分からないようなもの作りをしているところが数社敢行しているくらいです。

いわゆるSPAが理想であっても、そう簡単なことではないわけですから、全般にはまじめな専門店多いのですし、特に次世代を担う覚悟でこの業界の参入してきた人たちは、良く良く勉強して作り手とコラボして真に価値あるものを消費者に提供して欲しいものです。
安物しか頭にないような連中とは手を組まないことです。

バカなマーケティングをほざいている輩もいますが、明らかに本物を知らないすそ野の教養しか持ち合わせていない連中ですし、こういう輩がキモノ文化を実は壊していくのです。

などと同じようなことを発信していながらも、着付け教室チェーンでろくでもないものをとんでもない値で買わされている人もあとを絶たず、暗澹たる思いです。

なんとなく暖簾に腕押しのような状況とはいえ、私の投稿で色々と気づかれた方々も少なくないようですし、これからも種々の情報発信に努めるつもりです。

真にキモノが好きで、お客様と一緒にキモノを楽しんでいこうという人がキモノの仕事をしていくのは当然でもあり、業界人の自覚があるなら、正しいキモノ文化を修得し伝えて欲しいものです。問屋の背景があって、売るためには多少のウソをつくもの当然のような着付け講師上がりの女性などは猛省を促したいところです。

閉店まであと3か月ですが、精一杯真面目にキモノの良さを訴えて行きたいと願うこの頃です


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