やはり変えていかなければ

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あっという間に1週間くらいが過ぎてしまいますが、この世の中は変っていないようで確実に変化し、人々の生活習慣、思想、行動など文化が変質しているのは間違いありません。

キモノと言う文化に関しても同様で、かつては資産価値もあったキモノですが、今では袖を通せば二束三文と言う体たらくですから、母親から残されたきものを買い取り業者に依頼して余りの安さに絶句する始末です。

ですからキモノを資産として買うというのはよほどのもの以外はあり得ません。
つまりキモノは売るのを目的で買うのではなく、自分が楽しみ、家の思い出として次世代に送るというものです。

ただ送るべき相手のいない方は迷われるわけで、キモノを買っても、貰ってくれる人がいないからどうしようと思われる方は少なくありません。

しかしレンタルではペラペラで着たいと思うキモノも無いと言うことで、やはり買われるという方もおられます。

キモノを着たいと思われる人口はかつてよりは増えているように思いますが、ただ着たいと言うだけで、レンタルも増え続けていますし、キモノを消耗品扱いでリサイクルで安く買って、絹なのに洗濯機で洗う人までいます。

この古めかしい業界でもっともひどいのが流通環境で、金もろくに払わないような小売屋や、問屋がいまだに大きな顔をするというようなレベルで、ここを排除しりゅ鬱を変えることができれば、ペラペラのキモノを作ることではなく、良い生地できっちりした手の仕事の物を買いやすく出来るのですね。

私はそれを遣り切ったという思いはありますし、産地がパイロットショップを消費地に出していくことで新たな需要を開拓できると信じているのですが、どういうわけか実現しません。

価値観も変ってきて好みも変ってきていることは、本来売り手が作り手に伝えるべきですが勉強不足の小売屋に出来るわけもなく、自ら情報を取りに行かないといけないのです。

産地が新しいモノを作っても売れ続けなければ再生産は出来ません。

どんどん世の中は変っていきますが、ただキモノ党文化の底辺に流れる日本人としての感性はそんなに変っていないことを、本当に買いたいと言う人の声を聴けばよくわかります。

ネット上で買いもしないけれどああだこうだという人もいますが、余り参考になりません。キモノコンサルと称する連中も言葉も殆ど聴くに堪えません。

そこそこの価格でも良い物を買いたいという人達がどこに行っても思うようなモノがないというのが今の時代で、私はそういう人達が欲しいと思うものばかりを作って置いていたので全国からお買い求めにおいでになったのです。

誤った情報をいくら仕入れても役に立ちません。安い物しか売れないなどと勝手に思っている輩も多すぎて、インクジェットよりも安く作れるキモノでしか生き延びられないなどと思ってしまうのでしょう。

何かを変えなければならないと思っている、危機感を持っている人は多いでしょうが、一番変らなければならないのは自分自身だと言うこと、それも正義のある仕事に向かって変えていくと言うことを心がけて欲しいのです。つまらない輩の言葉に迷わされないで、信念をもってキモノを買いたいと思っている人のためにのです正しい努力をして欲しいのです。そうすれば世間の変化にいち早く対応できると信じています。

チンドン屋のカーニバルのようなことばかりしても産地の苦境は救えませんね。

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日本国内のアパレル全体が死にかかっていることの背景には、消費者の求めるものが何か、業界が正しく理解していないことがあるそうです。確かに、高いお金をかけてでも買いたいものは、デパートに行ってもなかなか見つかりません。生地も縫製も、価格に釣り合わないし美しくない。そしてユニクロでどうでもいいものを買って帰ります。
これがキモノとなると、「欲しいキモノがないから、適当に安いインクジェットのを買ってやり過ごそう」と考える人はなかなか少数派だと思います。日常的に着る人で、とにかく数が要る人なら別かもしれませんが。

おっしゃる通りなのですが、アパレル的な発想しかできない人がキモノ業界に多いのです。キモノを着る動機たる伝統文化を全く知らない輩では無理かも知れませんが、それがこの業界の現実ですし、茶道の稽古をしなさいとアバイスしても全くしませんし、安物ばかりが市場にあふれそれで終わってしまうでしょうね。

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