公私混同

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ここのところ公私ともに忙しく更新がままなりませんが、もうあっという間に11月となってしまいました。

相変わらずキモノ業界の低迷は続いていますし、各産地状況も厳しく、廃業が続くと思われます。

元気のある若手は、旧来の本業を離れた異業種や、異質の物作りに取り組んだり、流通を変えることにチャレンジしているようです。

ただ従来の物作りが益々細っていくことで、他の業種にも大きな影響を与えることは必至ですし、今後も特に上質な物作りは厳しいと考えられ、将来の購買をお考えの方は今あるものの中で、良いモノがあれば手当てされることをお薦めします。

キモノ業界低迷の大きな原因は、流通側、つまり売り手の非見識に有ります。

その1つ無料着付け教室と称して通常価格よりもはるかに高いとんでもない値で販売する業者が、一部上場企業への鞍替えを画策したところ、調査の結果、社長個人の公私混同がすさまじく、
上場認定どころか、平取締役に降格し、会社に損害をかけたということで6000万円の返還を求められたとのことです。こんなことは前代未聞であり、キモノ業界の恥さらしです。

こんな贅沢が許されたのも、キモノや帯の価値の分からない女性を籠絡して、10万円で普通買える帯を60万や70万で販売したり、問屋の売れ残りのキモノを呆れかえる値段で売りつけたりしてきた結果です。ここで買っている女性に早く目覚めて欲しいとは思うのですが、そんなキモノでも満足に思っておられる方もおられるので、ご随意にされればいいわけですが嘆かわしい現実です。

今回のことは大したことではないのかも知れませんが、真面目な作り手が呻吟している背景にこうした不真面目な流通業者の存在があることは間違いありません。

私はキモノ業界の古き良き時代を知る最後の生き残り世代として、このキモノが質の高い文化として継承されていくことを心から願うのですが、それも偏に売り手の存在に関わっています。消費者目線に立てる真面目な業者が残れるよう祈るばかりです。


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