今年も始まりました

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前回の記事で老舗問屋消滅の話を書きましたが、ギリギリ残るようです。ただろくでもない商いをしているので遅かれ早かれ消えていく運命だと思いますがね。

4日は仕事始めで、当社にも古くからのおつきあいのある職人さんが来られますが、最近は車で来る人が多く呑めないので昔のように振る舞い酒というわけにもいきませんね。

まあみんな70才超えて元気だから仕事をして頂けますが、もうあんな仕事は出来ないなどという愚痴や、目が悪くなって白内障の手術をしたと言うような話ばかりですし、やはりあと5年くらいで、ずいぶん現場を去ってしまわれることになりそうです。

色々な同業者も同じようなことを言っておりますし、全国的にも同様な状況でしょう。

ただまあ必死で子供を育てるためも働いてきたという時期は過ぎた人ばかりですから、後はゆっくり仕事をすれば良いというような感じになっていますから、そういう意味では精神的には気楽とも言えます。

しかし一生懸命やっている時の方が良い仕事が出来るもので、やはり質は落ちていくだろうなと覚悟しております。

一部若い人がいるというような工房などもあるようですが、京友禅の要は蒸し、水洗で、
この仕事は外注に出さないと出来ませんが、この仕事も数えるほどしか残っていませんし、年々危機的な状況は募ります。

手描き友禅だけでなく、手捺染も同じ状況で、型物の生産はほぼインクジェットに変りつつありますし、諸情勢に鑑みて致し方がありません。

今年は元号も変る節目の年ですが、キモノ業界に大きな革新は無いでしょうし、これから先の人達がいったいどんな考えでいるのかと言うことも心配ですが、私も最後のご奉公と思い、良い仕事をぼちぼちとするという覚悟で職人さんたちが元気な間はできる限り続けて行ければという思いでおります。

私がいつまで仕事をするかということも、すべてはお客様にご満足頂ける物が作れるのか、アドバイスが出来るのかに掛かっていますので、そういう意味では真面目に取り組んでいく所存です。

どうか本年も昨年同様のご厚誼を頂けますよう心よりお願いを申し上げます。

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