第5回泰三の会 5月11日(土)12日(日)

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昨年の秋以降キモノ業界の動きは、尋常ならざる様相を示し、生産者の苦悩は増すばかりです。
展示会をしても来客も少なく、来られても買わないと言うことで、かといって今更店内で売れるように品揃えを充実させるための在庫投資も出来ないと言うことで、売り手もどうして良いのか分からないという声も聞こえます。
元来専門店はセレクトショップなので、店内にその店主の好みを揃え、その好みを愛でるお客様に販売するのが当たり前なのですが、いつの頃からか店外での催事で売ると言うことが常態化してしまい、店内在庫の充実という道を放棄したような専門店が殆どとなってしまいました。
そうした催事には問屋が全量委託で提供してくれるし、問屋も手っ取り早く売上げが取れると言うことで、専門店に買わないで済む商いを薦めたモノですから、いつの間にか一番大事な商品リスクを取らないで済ましてしまう専門店が殆どとなってしまいました。

そうした店外催事は当然ながら経費もかかりますし、そのうえ同じお客が重ねて買ってくれるためにも、色々な付録を付けつけることで、益々経費がかかるので、それを結局商品に被せるから、普通よりもかなり高い値で販売することになります。

でも余り高いと売れないわけですから、益率だけ増やそうとしたがために、結果的には
安物を高く売るという商いが常態化して、その際たるところがNCで、メーカーの卸額(それも委託ですが)から見て最低10倍から20倍というような尋常ではない価格が付いています。高すぎると自分たちでも思っているので、すぐに値引きもしてしまうがために、それで余計に高い値をつけるという、まあ商いの常識、常道も知らない輩の最低レベルの流通業界に成り果ててしまったのです。

勿論中にはこつこつと真面目に店売りで頑張っているところもあって、すべてがひどいというわけでもないのですが、大きな流れには逆らえないところもあって、メーカーはここのところ大幅な減産をしているところが多く、それが結果的に高齢化した職人さんの引退につながっているのです。

専門店でも店外催事ばかりに頼っているので、例えば梅垣さんのものを催事では扱っても、店内の在庫として置かないので、消費者が梅垣さんの帯を見てみたいと言われても現実にそこそこ置いて貰っている専門店やデパートも無いのが現実です。

以前は東京なら私の店に来ていただいたら良かったのですが、今はありませんので、梅垣さんも消費者から問い合わせのあったときに何処に行けば良いと言えないので困るようです。

私は西陣の良心を貫く梅垣さんにはお世話になっていますし、実際お締めになって本当にその良さをお分かり頂けるのでずっとお薦めしていますが、それを見る機会が無いというのは全くもってもったいないわけで、これからも東京での泰三の会には必ずお持ちします。

今回は特に西陣が苦境だというので、お手伝いの意味もあり、是非より多くの方々に梅垣さんの帯を紹介したいと言う思いから、梅垣さんの帯を中心に取りそろえるつもりです。
ご覧になりたい方がございましたら、事前にご連絡いただきますようお願い申し上げます。両日共に銀座東武ホテルのB1タブローの間で12時から18時まででございます。


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