キモノ着る人は増えて行く

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最近大学にキモノを着ようという様なサークルが結構あるそうですが、なかなかの人気だそうです。
今の若い女性たちはキモノが着たいのです。
それは別にお茶を習っているとか、特別な背景を持っているのではなく、単純にキモノが着たいのです。
そのサークルでは着付けを習ったりして、自分できものが着れるようになろうと言うことをまず目指すようで、着付けの講師を招いてお稽古するのです。

そしてキモノを着てあちこちに出かけたりという実践もするようで、ある大学では余りにに人気があって入会制限してるそうです。

こうしたことを読み解くと、今の日本の若い女性は日本人だからキモノが着られて当り前、キモノを日本人なのに何故着ないのだろうという極めて自然な考えを持っているのだと思います。
社会人になってから変な着付け教室に行くと、詐欺まがいの販売に引っかかってろくでもないものをとんでもない値でかわされると言うことが横行しているので、そういうことも知っているのかも知れません。

キモノをこれから着たいと思っている初心者をその入り口のところで騙そうなどと言うこの業界のレベルの低さに辟易するのですが、それをなんとも思わず片棒担ぐ問屋の見識の低さが最も問題で、人材レベルの劣化は一段と拍車がかかりいつまでたっても何の反省もないままにそういう販売を繰り返し、結果的に客が離れきものが売れない、売れないとぼやく始末で、それを景気が悪いで済ませていますが、結局自分たちで売れなくしてきたと言うことなのではないでしょうか。
 
平成の時代はキモノを着ない女性が増え、相続で平気で箪笥ごとキモノを捨ててしまうような、およそ日本人とは思えないような行動を取る人が増えて悲しい思いをしたものです。

キモノ離れの大きな原因は、キモノを着るという背景を持つ日本の伝統文化に触れない人が余りにも増えてしまったことでしょう。

茶道、華道だけでなく伝統音楽、伝統芸能など先人が築き上げてきた多くの文化を知らないままに育ってきたという環境が特に都市部で増えて行きましたが、それは住環境も変って和室1つ無い家で育ってきたことにも大きな原因があるのと、地方で育った人が東京に出て、その家の文化が断絶してしまったと言う中で2代、3代と年月が過ぎていくと、周りも同じような人ばかりになって、茶道を稽古していないとかつては仲間はずれのような風潮であったのが、今ではまるで異端児のように見られてしまっています。

富裕層が特に問題で、伝統的な文化に対しての消費が激減し、欧米化が進み、ブランド物で身をやつすというのがセレブのステイタスのような風潮となってしまいました。

政官財のトップクラスがそうなのですから、当然下々も同じようになって行くわけです。

ただ近年少し風向きが変ってきたなと思えるのは、浴衣着装も含め和装に対しての抵抗感がなく、和文化へも興味を持つ若者が徐々に増えつつあることです。

教養無き大人が失った日本人としてのアイデンティティを若者が求めようとしていること、つまりいわば自分探しの旅に若者が出ようとしていることはまことに喜ばしく、それを助けてやるのが年長者の役目だろうと思います。

願わくば業界人はそういう芽を摘み取ろうというような今までのふざけた商いを反省し、的確に育てていくという道を選択してほしいものです。

お金のないものにローンを組ませるなどもってのほかですし、目先の売上げにとらわれた恥ずかしい商いは辞めて欲しいものです。
大手着付けチェーンなどの講師や派遣の女性なども、娘に正しいことを教えようという目でいて欲しいし、自分でもとんでもないと思うようなモノを薦めたりすることなく、真のキモノ文化の継承者という自覚を持って従事していただけないものかと願っています。

本来業界で、暴利を貪る催事販売や下品な値引き商法や着付け教室商法なども含め、流通側が反省し自浄していかねばなりませんが、そういうリーダーが皆無ですし、マーケティングも無茶苦茶でマーケットリサーチなどあってなきがごとしという体たらくです。

それそれが襟を正して、この令和の時代に真のきものブームが再来するように努力するしか有りません。そのように教えるのが親の努めですしそうありたいものだとつくづく思っております。

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