日本文化の啓蒙

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来週東京で着物についての話をするのですが、対象が小学生高学年、低学年、幼稚園児ということで、今までいろいろお話させてきた中で一番難しいと思いますし、いまだにどう話そうか悩んでいます。

子供たちに文化を教え伝えて行かないという思いから立ち上げられた文化教室で、能狂言、茶道、邦楽など日本の固有文化をワークショップ形式で学ばせようということで、私にある方からのご依頼があったわけです。その時点ではまだ店があったし、こんなに難しく考えていなかったので気軽に受けてしまったわけです。

ただ近年は親がキモノを着ない家も多く、和室もどうかするとない家が多いので、およそ和文化とは縁のない子供たちも多いわけですから、こうしたことで興味を持たせるというのは有意義です。

どちらかというと親にやらせたほうがいいのではないかという思いもしますが、小学生の頃にそうした体験をさせるのは後世にとてもいい影響を与える可能性があります。

私自信両親が歌舞伎が好きでしたから、小学生の頃から南座に歌舞伎を見に行っていたのを覚えていて、かつての名優、つまり以下活躍している人の父や祖父の舞台を結構見て来たので、大人になっても和文化へ特別な気構えなど全く必要なく、何でも受け入れてきました。

先斗町のお茶屋さんに小学生の時に上がったのをずっとおぼえていましたし、やはりそうした時期に親が何を子に与えるのかということが子供の成長に大きな影響を与えます。

要は親の趣味が子に伝わっていくことがやはり多いですから、今のような住環境やな茶道一つ知らない、キモノを着ないという家では日本文化を教えていくことは極めて難しいのが現実です。

そうしたことに危機感を覚えたこの教室の主催者が始められたわけで、親もやはり自分たちでは教えられないから、有料ですが年に20回もの色々な体験をさせようというこの教室に我が子を入れたのでしょう。


今の日本で最もだらしないのは秀逸な固有文化を日本人自身が良く知らないという、ありえないようなことを、何とも思わず年を重ねてきた大人が山ほどいて、その連中が人の上の立場でいるという噴飯物の現実です。

外務省の役人が日本文化を語れないだとか文化庁の役人も無芸大食だとか、情けない無教養な役人が激増したことは世界に恥ずべきことです。最高学府を出た連中がが次々と問題を起こしたりするのも、結局点取り虫教育ばかりで大学まで終わってしまい、人として大事な教養を身に付けるどころか、庶民の声も何も聞けないマザコンのまま官僚になったりするという憂慮すべき現状なのですが、政治家がもっともっと無知、無恥と来ているので全く改まりません。
世界からどんどんおいてけぼりになりながらも気が付かない超無能な政官の輩は今さえよければ良いのであって日本の歴史や文化をただしく認識できていないことも恥とも思っていません。

本来大学の間にでも自らの文化力を高める努力をすべきだったのですがそれもままならず、近年の外交力ゼロというのも相手国との交渉する力がなく教養が無いから言葉がなく説得することもできません。

次代を担う子供たちが是非とも日本文化に目を開き、昔の人が築き上げて来た大切なものを守り、次世代に伝えて行って欲しいと願っています。

自国の文化を理解しないのに他国のことはわかりません。

お互いを認め合い理解を深めるためには、より幅広い教養を積んで造詣を深めることが大切だと思いますし、世界に出て活躍するためにも日本のことをもっと知っておかねばなりませんね。


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