華燭の典のキモノ

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22日の正殿の儀では、泰三のキモノをお召しになった方が数名は最低おられましたが、こうしたお祝いの席にお召し頂くキモノを意識して先代以来心を込めておつくりしてきたわけですから、いつも宮中晩餐会などもそうですが、それなりの方々がそれなりの席でお召し頂くことは作り手として幸せです。

こうした華燭の典でもドレスコードは決まっているのに、今回も一番守らなければいけない人がとんでもない姿をしていて問題になっていました。

キモノは世界に冠たる服飾文化でありたる、あらゆるシーンに対応するように多種多様なモノづくりをしてまいりましたし、晴れの席から褻の席まで幅広い着用ができます。

こんな民族衣装は世界でも日本のキモノだけではないでしょうか。

我々はその晴れの席の部分を担当していますが、もちろん褻の席、つまりカジュアルなものを得意にする人合ってこそ、この文化は成立しています。

ところが近年その一番大事な晴れの席でのキモノ需要が大きく落ち込み生産寿の大問題です。
昨日お召し頂いている色留などももう大分過去におつくりしているものですが、いまだに役にたっておりますし、その分新規の需要が減っていくのもやむを得ないのかもしれませんが、買える余裕のある人までが貸衣装ですまそうという事になり始めていて何とも頭の痛い話です。

でもやはりそれでもいいものを求めたいという人は確実におられますので、生産が可能な間には作っておかねばという思いは募ります。

先日キモノは所詮普段着だからどんな風に着てもいいだろうというようなコメントが来ましたが、可愛そうな人だと思っています。まだ時々そんなこと言う人がいますが、服飾である限り綺麗に着ようというのは当然ですし、席によってメリハリ付けて着るのは、洋服でも同じです。まあどうぞご勝手にということですが、きっと自分ではキモノを着ない人なのかなと思ってしまいます。

キモノが好きで、キモノを着る背景の文化を愛で、それによって何をどう着ようかと思うのが楽しいのですがね。

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