更なる価値感の多様化

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東京に所用がいくつもあって行ってまいりましたが、また新しいビルやホテルが建っていたりして驚きますし、人の多さに圧倒されます。

また新しい私鉄の乗り入れも始まり、今や東京を中心に関東一円から、地方から東京へ東京へと人が流入してきますので、この10年ほどで東京も大きく姿を変えていますし、人も変りました。
色々な地方からの人の話す言葉のアクセントから、
石川啄木の和歌、「故郷の訛りなつかし停車場の、人混みの中にそを聴きに行く」を思い出します。
その上今は中国語や色々な国の言葉まで聞こえてきます。

色々な人が住むことで、東京の土着の文化も序々に影が薄くなり、雑多な文化が混在することとなり、同時に従来の常識とされた伝統文化の陰も薄れていきます。

今東京にはそういう意味で、実に多様な文化や価値観が存在しているわけで、そのため個性のない街と成りつつあると言うことも言えます。

こうした現象は東京だけでなく大都市部では共通のことで、そのことでどの街も同じような様相を持つこととなりがちです。

振り返ってキモノという文化も、今は本当に多様な側面を持っているわけで、何が正しいとか間違っているとは一概にはいえません。

作り手としては平準な規格がなくなっていくことで、大変迷い混乱します。

勿論1つには売り手側にこれといった個性を求める物がすくなくなっていることもあるのですが、社会背景が大きく変わり、伝統文化への知識や理解、見識を持つ者が減っているという側面が大きいのです。

全ての消費者に通じる価値観がなくなっていく中で生き延びていくことは大変難しいですが、こんな時だから自分好みという物を大事にしたいのです。

作り手も雑音に惑わされることなく、自分好みのセンスを貫くことでしょうし、売り手も同様にその好みを明確にしていくことでしょう。

オリジナリティが発揮しやすい時代とも思われますから、難しい地代は逆にチャンスだと捉えて、自らの信念を貫くことだと思います。

それを愛でる客だけで商えばいいわけですし、欲をかかずに楽しく物作りはしたいものです。

若い人は迷うでしょうが、自らの感性を高めるために、一生懸命見聞を広め勉強していくことは行くことは言うまでもありませんね。

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