なんとかなるさ

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早人日ともなり、東京などはこの日で正月飾りを取りますので、正月気分はおしまいです。

今年は4日が土曜日だったせいで、6日から始業というところが多く、余計に何か慌ただしい思いをします。

キモノ業界は昨年秋以降の急激な需要減を受けて年を明けても良い話はありませんし、
すでにいくつかきな臭い話しも聞こえてきますし、廃業を決断したところもあるようです。

確かに厳しい環境ですが、芝居にキモノを着ていく人などは増えているのですし、需要が急激に減退しているとは言いづらく、逆にキモノを着るという風潮は高まっていると思うのです。
ただバブル崩壊以降の高級フォーマルへの需要の急減に端を発して、洒落着だとか普段着への流れもあって、生産段階でも構造が変化し、本物志向への物作りが急速に減退したがために、職人さんも自分の子供などへの後継者つくりへの選択が出来ずその後20年以上経ってしまい、まだ需要が減り続けている現状ではいまさら育てていくことも至難の業となりました。
ただ近年のキモノを買おうとと言う消費者は本物志向で、セミフォーマル的なキモノを好みますので、洒落物志向の販売は難しいでしょう。

新規で買う人が減り続けているのにも色々な原因が混在しているので、どのように流通側が修正を加えてくか難しく、結局何となく惰性でやってきたことを続けているだけというところが殆どですから、茹で蛙状態のまま、まあなんとかなるだろうという甘い期待で推移しているのが現実で、特に売り手も作り手も後継者なく高齢化しているのですから、とことんまで来てから廃業と言うことが続くのです。
70歳を過ぎた人に新しいことをやれという方がナンセンスですし、次世代がどう考えどう変えていくかにかかってるのですが、残念ながら本物志向の流れは作れないでしょう。

まあかく言う私も、これと言った若い人材に恵まれず、人を見る目が無かったと言うことですが、後継者づくりに失敗し、廃業への道を選択してしまったことは申し訳なく残念な思いです。
ただ予想通り物作りの現場が厳しくて私の思うような物作りが出来なくなって来ているので、同じ事は続けていけなかったとは思います。
まだしばらくは仕事を続ける中で、泰三の作品をより多く世間に残していきたいと考えております。

健康上の問題もありぼちぼちですが、雑音にふりまわされることなく泰三らしい仕事を貫徹して行きたいと年初にあたり改めに思う物です。

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