キモノ買い取り業者

カテゴリー:

相続がかかって、親の持っていた財産の整理をすることになって、色々なものが断捨離の憂き目に遭うわけですが、私どもが悲しいのは、多くのキモノを買い取り業者の手で2足3文の値で引き取られていくことです。

遺産整理やキモノの買い取り業者は結構たくさんあるのですが、数年前から芸能人を使ってPRしている業者が、今やその最大手となっています。

5年着なかったらもう着ないなどというふざけたキャッチフレーズにのせられて、ついこの会社に電話してしまうようですが。元々この会社は貴金属の買い取りを主にしているところでキモノはその餌なのです。

キモノの知識が殆ど無い連中ですから、思い切りやすく買いますので、こう言うキモノの買い取り相場がかなり下がってしまったようです。

もう少し冷静に業者を選択すれば良いのですが、つい面倒だと思ってとんでもない値でお母様やお祖母さまのキモノを処分してしまいます。

その動機の第一は着ないからと言うことのようで、本当に残念です。

心ある業者は、選別してこれはもう作ることも出来ない逸品だから持っていなさいだとか、アドバイスしてくれるのですが、この会社はごそっと持って行ってしまうようで、今や古着市場では最大の物量を集めています。

そのため従来からあるリサイクルの店が商品を集めづらくなって、この会社から買っていると言う話しを聞きます。

そんなにいつまでもキモノが出てこないだろうと思うのですが、驚くことにまだまだ増えているとのことです。

つまり全体で見るとやはりキモノを着ない人が増えていると言うことなのでしょうか。

お母様と寸法が合っている場合はそのまま着られますが、裏も汚れていたり寸法が違うとどうしても仕立変えし無ければなりません。

そうすると1枚のきものに最低数万円はかかりますから、お稽古事などキモノを着る機会がある人は別にして、そうでなければいくら良いものだと言われても無用の長物で処分されてしまうでしょうな。

今はメリカリとか色々処分する手段はありますが、ネットなどを使いこなせない人はついそんな業者に頼んでしまうのです。

私は遺品整理の仕事を誠意を持ってやっている知人を知っていますので、もしお困りならご紹介いたします。

安いキモノを作ったら市場が広がるなどという妄想を抱く業者がいますが、本当に力を入れるべきは、茶道などの伝統文化の普及促進だろうと思います。

もう1つはキモノを着ていこうという心のゆとりですが、この国は年々歳々ぎすぎすしていて、政治家を初め教養がなければならない人達があまりに情けないほど無教養で、伝統文化への造詣もゼロに等しい無芸大食男が激増していて、そうした文化の未来はまさに不透明です。

何かあるたびにキモノを着ていこうという日本人の心を取り戻して欲しいと思うこの頃です

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.taizou.jp/mt/mt-tb.cgi/1888

コメントする

月別 アーカイブ