伝承していくことの意義

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ここのところ何となくばたばたしている間に2月となり、ブログが2週間ほどお留守になりました。フェースブックでは毎日日記代わりに投稿しております。
アカウントは高橋泰三ですのでご興味ある方はたまに覗いてみてください。

2月に入っても例のコロナウイルス問題で、何となく世情が騒がしいですが、無能政権ですから対策が後手後手になっていて心配な事態です。

中国人は個人客しか来ないし、彼ら自身が気をつけているので、手洗い、うがいの励行で中国人からの感染は防げます。

ただ問題は日本人同士の感染で、何とか押さえ込んでほしいものです。

月末の泰三の会はそろそろ予約が入り始めておりますので、ご覧になるだけでも結構ですが
来場御希望の方はご一報ください。

さてこの間Tデパートの上品会を見に行ってきたのですが、作品にかつての華やかさも無く会場も狭かったですが、世間的には非常に加工度が高いキモノや帯が揃っている会としては今頃では秀逸なので、その存在は貴重だと思います。

それはこの会だけが唯一デパートで買い取りをしているので、上品会同人も重い加工のものを作ろうとします。
方やMは買い取りゼロですから、同じように富裕層が買物に来ると、すぐ人間国宝とか称して弟子に作らせたモノに判子を押した法外な値の物を似合おうが似合わなかろうがうりつけますが、まあそれよりはましだと思います。

同人にしても今時高級高額な物を買い取ってくれる業者などゼロにも等しいので、もし入選しないと、残った物はかなり残るリスクがあっても、頑張って重いモノを作っているのは立派な事だと思います。
泰三のキモノもかつてはある同人を通じてずいぶんたくさん入選してきましたし、今も多くのお客様の箪笥に大事にしまわれていることでしょう。

当時は泰三の名を入れておりませんでしたので、もしご要望があるなら泰三の銘を入れさせて頂きます。

ところで今年はどの支店も数字が出来ているのだそうで、それは喜ばしい話しですが、良く聞いてみると、スーパーリッチなわずかな方の太い買物のおかげだそうです。

これは売る側には良い結果であっても、作り手としてはもっと数が売れたほうが良いに決まっていますからあまり嬉しいことでもありません。

数少ない富裕層の高額な買物に頼ってる商いはまさに当て物のようなものですし、まさに先が不透明です。かつてこの業界が高額な絵羽ものに傾注していたことが生産数の激減を産んだわけですから、売り手は出来るだけ数を売って欲しいと思うのは当然です。

ただこうした買い取りされた高額な物が売れていく会の存在があるからこそ、色々な技を駆使した物作りを考えるわけですから、大変貴重な存在であり、高度な技がある意味継承される動機ともなります。

高度な技を駆使した逸品を買ってくれる人の存在が無ければものづくりはいつか終わってしまいます。
10万円以下のキモノを作らないから買う人が減って来たんだというようなことを言う輩がいますが、高級な物作りの世界を知らない人達で、知ったかぶりで上物屋を口撃しますが、勉強していない可哀想な人達だと思います。

古来良いものには惜しみなく金を使うパトロン的存在があったので、立派な物作りが継承されてきたわけでその段階で生まれた技なども含め、そうしたお客の掘り起こしは大切です。
呉服屋はかつては絹物を富裕層に販売する仕事でしたし、そうしたお客様を持ってないと経営的には安定しません。

ですからこうした会などはキモノの文化を継承していくために貴重です。

多くの優れた技を、継承させることで新たな物作りも生まれて行くわけですから、浴衣の出来ぞこ無いのような安物を数作るより、少量でも上物本物を作って行く事こそ意義があると信じます。
今後も長く続けて欲しいと思いますが、そのためにもよくよく勉強して欲しいものです。

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