ピンチをチャンスと捉えよう

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キモノ業界はただでさえ昨年の秋から需要が減退し縮小しているところに来て、今回の騒ぎで、まさに未曾有の危機が到来していると言っても過言ではありません。
ネット販売も低迷していますし、リサイクル市場も不調です。

このままの状態が長く続くと倒産と廃業が増え続けると思われますし、製造上の危機が思わぬスピードでやってきます。

しかし悪いことばかりではありませんね。
平和で皆がハッピーな時には、色々な仕組みを変えることは難しいですが、今のようなときには思い切ったことが出来そうです。

キモノ業界では消費者のためになるまっとうな商いがいつまで経っても実現され無かったと言うことに大きな問題があり、信頼を失い、何処に行けば安心して買物が出来るのかなどを聞かれるような恥ずかしい業界に成り下がっています。

特に最近問題の値引き商法は、メーカー出し値にとんでもない掛け率の売価を付けて、半分の価格にしますなどという、商人の資格などさらさらない下品きわまりないカス商法を展開しているのですが、その片棒を担ぐ室町の問屋には自浄能力ゼロで、日本一情けない半分詐欺商法に歯止めがかかりません。

何故こういうことが起きるかというと、メーカーに希望小売価格を提示する習慣がなく、流通側のしたい放題になっているのです。それも全量委託でそういうことが当り前になっているのです。
勿論中には良心的な値をつけるところもあるわけで、そうすると型物などは同じ物が市場にいくつもあるのですが、価格もいくつもあると言うことになり、益々信頼を損ないます。

私は親しいメーカーによく言うのですが、勇気を持って希望小売価格帯を設定するべきなのです。
そうすれば不良な流通業者を排除できますし、真面目なところだけが残っていくでしょう。ひどい値付けに憤慨するならそうならないようにメーカーが動くべきではないでしょうか。
かつて殆ど買い取りの時代は、価格決定権は流通側にあったでしょうが、殆ど委託のこの時代のプライスリーダーはメーカーです。
文句を言うところがあれば切れば良いのですが、貸してもらわないと商えない連中は文句を付けられ無いと思います。

私は製造卸から製造小売り転換したので、価格は当然自分で付けますので、消費者に分かり安い、税金も込みのそれ以上一銭もかからないという価格設定を通してきました。

こうした時代こそ今までの仕組みを変えるチャンスなのです。確かに勇気も要りますが、メーカ-が生き残るためにもまっとうな商いを続けることですし、それはメーカー自身が自らリスクを張ってやるべきだと思いますし、必ず理解されると確信しています。

後は決断力と行動力です。産地のトップメーカ-が乗り出せば他も追随できます。

次世代の経営者の胆力が試される時期ではないでしょうかね。

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