火中の栗

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過日西陣織工業組合の理事選挙が実施され、その後の互選で24年ぶりに理事長が交代しました。前任者の年齢や奇行など問題が散見していて遅すぎた感もありますが、産地としての西陣の生き残りをかけたぎりぎりのタイミングの様に思います。

西陣は世界最高峰の織物の技術を有しており、他の産地ではとてもその代わりは出来ません。教養のない役人などは博多があるから大丈夫などと思っているようですが、とんでもなくレベルが違います。

その技を次世代に伝えると言っても、高度な分業制で成り立っているので、それぞれの仕事が同様に後継者が存在しないと素晴らしい作品は出来上がらないわけです。

手描き友禅と事情は同じですが、西陣の各仕事は相当な熟練がいるし、それなりの設備の必要ですから、その維持継続継承は、指導する側も相当な高齢であるわけですから、相当に困難です。
新理事長は待ったなしで、こうした製作上の問題と直面するわけですが、こんな時にこのコロナ騒ぎで需要が激減しているので、最悪のタイミングと言えます。

人の育成にはお金もかかりますし、需要もないのに技を継承するのは、いわばボランティアです。今こそ行政の力が必要なのだろうと思います。

いわば火中の栗を拾いに行ったM氏の胆識に心からエールを送りたいと思いますが、
現実問題、色々な技は消えていく運命にあります。

梅垣さんなどの素晴らしい作品も付いての届く先に、2度と作られないモノが見えてきていますから、本当に良い帯をお求めになりたいと思われるなら早い目に手当された方が良いと良いと言うことが現実味を帯びてきました。

私もできる限りご紹介をしたいと思っていますので、ご興味ある方はご連絡ください

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