2019京友禅統計

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過日2019年の京友禅の生産統計が発表されました。あくまで組合統計ですので、組合に入っていない人達の生産がどれほどあるかは不明ですが、暦年の傾向を見るには参考になると思います。

従来から生産数は三丈物の白生地(約12M)がどれほど消費されたかで表示されます。
そうでないと小物や裏物などの消費量を統一して表記できないからです。

さて最盛期にどれほど消費されていたかというと、私の記憶では1652万だったと思います。それがいつかというとほぼ50年ほど前です。
それが昨年が372401反という数字で、2018年から4%減り、最盛期の2%あまりと言うことですが、そのうち機械染めとかインクジェットプリンターで作られる物が68%あまりで、本手描き友禅のものは13%しかありません。

最盛期の2%あまりの内の13%と言うことは、手描き友禅の生産量はかつての0.3%も無いと言うことです。

まさに風前の灯火で、今年はコロナ騒ぎで一段と減産されるでしょうし、職人さんの引退にも歯止めがかかりません。

その手描き友禅の少ない生産の中で多いのは付下げと手描きの小紋で、振袖などはその7割がインクジェットでの生産で、まだ増えています。手描きは振袖生産量のたった2.5%も無いのです。

まあずっと同じようなことを言い続けていますが、年々その危機が間近に近付いているという思いをしています。

今年はこの騒ぎで需要自体が激減しているだけに、製造者もピンチで発注量は激減しているだけに、どうなるかまったく先が読めません。

リサイクルのネット販売も急ブレーキがかかって業者も青息吐息です。

いずれ落ちついたらもとに戻ると期待したいですが、こうした大きな変事があると、従来の価値観が大きく変わったりすることが往々にしてあるので予断は許せません。

私は幸か不幸か年齢の問題を考えて会社を縮小してきましたので、今回のこともそう大きな影響を受けるわけでも無いのですが、このままなら私も引退を余儀なくされ単に年金暮らしとなりそうですので、まあ楽しみながらも少しずつ新作をこしらえていこうと思っています。
またいつか東京で催事をするときに是非ご覧においで下さい。。


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