この騒動の後に

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緊急事態宣言以降殆どの業界が死んだ様に静まりかえっていますが、実際打つ手が無く、
一部ネットでの売買があっても極めて低調で、この事態が長く続けばキモノ業界も予想外の深刻な事態が進展する恐れがあります。

すでに観光、飲食関連で倒産が連発し始めていますが、キモノ業界でもリサイクルショップチェーンのTが民事再生法での倒産の事態となっていますし、今後もローカルチェーン店など破綻の噂が流れています。

しかし一番深刻なのは生産段階の窮状です。キモノの生産では湯熨斗やさんには上物も数物もかならず仕事が入るのですが、今の状況はまさにカスカスです。
つまり染め出しが考えられないほど減っていて生産現場はガラガラの状況が続いています。

まあ今は致し方ないとも言えますが、事態が長引くと私が何時も心配しているとおり、引退廃業が早まる恐れが十二分にあります。

物作りの未来に重要な技の継承が極めて困難な時代に、とんでもない事が起こり、複雑な技を駆使した物作りほど、そのことに必要な職人さんがいなくなっているので不可能と言うことです。
それで無くても見識も教養も無い連中が安物の仕事ばかりさせるので、すでにつくれなくなっているものも少なくないのです。
京都人としての自負があるなら、こんな時こそ後世に残る物作りにチャレンジして欲しいと切望しています。

次世代を引き継ぐ者が安物志向では、本当に買うという人達とは思いが違うのだと言うことを理解して欲しいのです。

このコロナ騒動が終結した後に何が残りどう変っていくのか、先を読むのは難しいかも知れませんが、オンラインでの会議や飲み会も含め、一段とネットを活用した世界が待っていることでしょう。
物に対する価値観も大きく変わるかも知れませんし、所有より借りるという風潮が加速するかも知れませんが、だからこそ買う人は、買って後悔の無い物を渇望されていると言うことも忘れてはいけません。

希望小売価格の設定などやるべき事は山ほどありますし、こんな時だからできることもあります。常に消費者目線で何に付けても頑張れば道は開かれると信じて精進して欲しいと思うものです。
私も中途半端なモノを作らないよう、美しい物作りに努めて参ります。

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