いよいよ来ましたか

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あっという間に6月ともなり、キモノも単衣の季節ですね。

ただとても暑い日などはいきなり夏物をお召しになっても普段着なら一向構いません。

平均気温が上がって単衣の活躍する季節が長くなるだろうと思い、実際コロナ騒動がなければ5月から着るつもりで、洒落たお召しを何枚も新調したのですが、お茶の稽古が今月もお休みと言うことでなかなか見せる機会が無くて残念です。

京都は感染者ゼロが続いていますので、そろそろ動き始めようかとも思っていますが、
北九州の例があるので、街に出るとみんなマスクやお店によってはフェースシールドなんかしているので、マスクしていないと何となく申し訳ない様な気がして、いつもしていることにしています。
ただこれから暑くなるのに、マスクは辛いですね。マスクの効用はああだこうだとは言われてはいますが、感染予防に何らかの力なるでしょうか、これから日本にはマスクをするという習慣が生活文化として定着するかも知れませんね。

さてこんどのことで、新しい価値観に合わせていけないところは退場を命じらるだろうと書いたのですが、早速西陣の老舗の買い次ぎ問屋(産地問屋、西陣の多くの織屋の製品を仕入れ、室町の問屋や地方の問屋に卸す。京都の位置から上問屋とも言います)が、先月末で廃業することを表明しました。バブル期190億もの商いがあって、昨年が6億あまりと、言うことで将来を危ぶみ迷惑掛けないうちの廃業と言うことですが、この30年近く全く何も変えないで旧態依然とした商いに固執した、と言うよりそれしか出来なかったと言うことで、こんどのことで引き金を引かれたと言うことでしょう。

かつて産地問屋組合でNO1企業だけに、少し驚きましたが、まあ今となってはここを利用していた大手問屋が困るくらいで体制に影響はないとは言うものの、ここに売って貰っていた織屋で困ったところがあるかも知れませんね。

方や、同じ老舗ですが白生地を織る丹後で生産量1,2を争う機屋が生産を一切止めて在庫だけを売っていると聞いて、これは流石に驚きました。

ここはある京都の老舗白生地問屋の専属のように仕事をしてきたのですが、近年その問屋からの発注量も激減し、新規の生産を止めかつて織ったものの在庫を売って商っているようです。白生地は1反だけ織ると言うような事が出来ないので、ある程度のロットで織ります。
今の状況では余るのですが、精練に掛けないで、生機(きばた、生糸で織った状態)のままで置いておけば黄変することもなく長い間置いておけます。

この織屋の社長はこの先ただ白生地を織ってい行くだけでは企業としての将来が見込めないので、社業を変えようとして、従来の商いから撤退を考えているようなので先ほどの問屋とはまったくちがいます。

何も出来なくて去って行くのと、新しいことにチャレンジするために成長性のない現業を整理すると言うのでは月とすっぽんでしょう。

キモノの業界にいても今まで通りのやり方では食えないと思ったら、色々思考錯誤しながらも企業存続のために、何かを変える、場合によってはキモノの業界から去るというのも選択肢です。

経営者は企業を潰さないことが使命ですし、キモノ業界でも色々な動きが近い将来起こるだろうと予想されます。

ただキモノという文化が本当に好きなら、私が製造卸から製造小売りに変えたようにどんな変化を求めようとも、キモノの仕事に従事していって頂きたいと若い人にお願いをします。

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