これからの商いは

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もう7月です。今年は色々な夏祭りや花火大会が中止となり、浴衣を着てそぞろ歩きに見物というような機会が激減して、浴衣業者は大苦戦しているとのことです。

これからキモノ業界は普段の年でも閑散期に入るわけですが一体どうなるのかまさに暗中模索の状態です。デパートも通常通り開きましたが、どうして良いか分からず、結局従来どおりの催事型販売を続けるようです。
それに呉服売り場を縮小しようという動きもあって、大阪のHデパートの呉服売り場が無くなるそうです。

今後も地方のデパートではこう言う動きが加速化する恐れがあり、ますますキモノを気楽に見られる場所が限定され、特に本物に出会える機会が失われていくでしょう。

ですからある意味そうした良質な本物を提供する人にはチャンスなのかもしれません。
日本中必ずそうしたキモノを探している方々はおられますし、その方たちとの出会いがあれば販売のチャンスはあります。
そのためにSNSなどを最大限活用するべきなのでしょうが、えてして消費者が本当に求める物では無い安物志向の連中のほうが声がでかくて、なかなか本物に巡り会えないと言うのが現実です。

呉服市場は末端需要が今や最盛期の5%もありません。これだけ縮小すれば物の数で勝負する時代はとうの昔に終わっていますし、量を動かすための問屋の存在意義が問われています。

要は作り手がいて売り手がいれば良いのです。本当は私のように作り手が直接消費者に向かって発信し販売できればいいわけですが、作る仕事と売る仕事はある意味別物ですので、誠実な売り手の存在は必要です。

ところが近年とても小売り屋とは思えないほど知識も無い、不誠実な店も多く、このことが益々市場を狭めています。

問屋が催事型販売を薦めて派遣の女性や作家と称する中には胡散臭い連中に売らせるというような販売形態が蔓延し、小売り屋はただ人を集めるだけで、中には案内状まで問屋に作らせて、にもかかわらず何倍もの暴利を貪ろうというところが散見します。

このコロナ騒ぎでこうした理不尽な当り前のことさえ出来ないような売り手は淘汰の波を被り市場から撤退して行って欲しいのです。

元来呉服屋などはいわば旦那商売でこつこつと商うものです。店外催事で網でかっさらうようなものではありません。

自ら勉強して作り手に自分の好きなモノを作って貰い、お客様に提案していくのですが、
そのためにも若い頃から小売りや自身も感性を磨くよう勉強するのは当然です。

小売店は単なる売り手ではなく作り手に対しても指導できるようなプロデューサーであって欲しいと思いますね。
美術館や博物館などに行って本物を見てくるだけでなく見聞を広めて社会の動きに敏感になってほしいものです。

この際呉服屋は原点に立ち返り真面目な商いに戻るべきでしょう。

呉服販売に裏道はなくこつこつと一歩ずつ前進する気構えが問われます 


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