B to C

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まだまだ暑い日が続きますが、お元気にお過ごしの事とお慶び申し上げます。

新型コロナヴィールスによる経済減速と共に熱射病への恐れから,特に高齢者が外出しないので明らかに消費が落ちています。どうも過剰な恐れのような気もしないではありませんが、可処分所得の高い高齢者が動かないことは大きな影響があることは否めません。
キモノへの需要も大きく落ち込み、展示型販売を主としていた店は特に影響が大きく、来客が極端に少なく大苦戦です。
リサイクル店も同様らしく、キモノそのものへの需要が落ちたと言うよりは、種々の事情で来客が無いと言うことが原因だろうと思いますので、潜在的なキモノへの嗜好が急激に落ちたとは考えたくはありません。
とはいうもののこの状態が一体いつまで続くのか、まさに暗中模索の状態ですが、ただ一言で言えることはかつてと同じようには出来ないだろと言うことです。

実はキモノ業界は20年以上前に多くの倒産があり淘汰の波を被ったのですから、当然のごとく構造改革が迫られていたのだと思うのです。
つまり業者都合の販売ではなく、真に消費者の側に立ったいわば当り前な商いです。

Tという大きなチェーン店が倒産したときが1つの転機でした。展示会でとんでもない値をつけて高額の長期ローンを組ませるという詐欺の様な商法が、自殺者も出たりで行き詰まりあっという間に倒産して一時期社会問題になり高額なローンが組めなくなったのですが、ここの商いのお先片棒を持っていた京都の大手問屋共は反省するどころか、自分達は被害者だと言うばかりで、室町の大手問屋の無能さ、見識の無さに呆れかえったものです。
その後も詐欺的ビジネスモデルを他のチェーン店で展開する始末で、その無策無能ぶりは全業種中最悪で、人材の劣化も著しいのです。

こうした現実を見て私は作り手を守るための流通を再構築するしかないと言う強い思いから、業者間取引から直接消費者に販売するいわゆるBtoCへの転換を多くの方々のお力で成し遂げたのです。

馬鹿な流通業者よりモノを知る私が最前線に出る方が正義だと言う思いでしたし、他の同業者にもアンテナショップを持つことの意義を説いたのですが、流通を変えることになる勇気が無く、結局高級呉服の世界では当社だけに終わってしまったのですが、今頃になって業界の若手はそうしたい、そうしなければ食べていけないと考えている者も少なくありません。

この間の日曜に有名な老舗問屋が本社1階にアンテナショップをオープンしましたが、デパート呉服の衰退やあまりに問屋にリスクを被せてくることへのアンチテーゼかも知れませんが、私に言わせるとおそすぎたきらいがありますし、誰が販売となるかも問題です。

とは言え立ち上げた以上収益改善に寄与して長く続けて欲しいものです。
最盛期の2%しか生産がない状況下ではもう物の量を追い求める必要もなく、つまりは作り手と売り手だけで良いわけですし、作り手が売り手になればもっと良いというのが持論です。
では小売屋が要らないかというとそんなことはないのですが、すべて借り物だけで展示会の作り手や問屋に売らせて奥でテレビ見ている様なところはご退場頂いた方が世のためですが、ちゃんと勉強してリスクを張って好みのものを仕入れたり作らせてそのファンづくりをしているようなところは残って欲しいのです。

本音で言えば作り手は作る事だけに専念したいですし、作り手を生かすも殺すも売り手の責任です。コロナ禍で改めて初心に返り正しい商いに精を出して頂きたい物です。

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